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本日、東光院大僧正が天台宗探題に就く 12/15

 〔106〕本日、東光院大僧正が天台宗の探題に就く
 本日すなわち十二月十五日は、白頭狸が得度を受けた東光院智應大僧正が天台宗の「探題」に任ぜられる日である。探題と聞いて連想する「六波羅探題」は、語源は天台宗にあるが、実態は北条幕府が京都に置いた重要機関の職名である。
 天台宗の重要行事たる広学竪義の教学問答は竪者と呼ばれる受験者にとっての教学試験で、この論題を決定する任にあたるのが探題である。最初の広学竪義は安和元(968)年の六月会に合わせて行われ、最初の探題は禅芸僧都であった。
 延暦寺の教学上の最高責任者たる探題と、教団の統轄者天台座主はかつては異なる地位であったが、現在は探題の中でも最も早くその任についた首座探題(古探題)が天台座主に就く。
 探題に就くには望擬講→擬講→已講→探題という法階を経る必要があり、これを経歴法階というが、現在では延暦寺一山の長老、宗派行政における重鎮、学識経験者、地方大寺の住職等の選ばれた僧侶のみがこの法階を進むことができる。(木内堯大氏)
 今日、探題に任ぜられるのは妙法院門跡と四天王寺管領東光院の二人である。東光院大僧正は第十六番目の探題になるが、時を経て天台座主に就かれるかどうか、それは因縁による果である。
 白頭狸は東光院大僧正の教化を得て中論宗の僧籍に入った。中論宗の遠祖龍樹菩薩(ナーガールジュナ)が説いた「空」の観念が、最新の物理学に反映されているが、淵源は太古の宗教ミトラス信仰から発するのではないか思うと白頭狸は、その研究を進めたいと念願し、東光院大僧正の導きで得度したのである。
 オンマイタレイヤソワカ 
  

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白頭狸
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