今日の一枚 食用菊 『もってのほか』
子どもの頃数回だけ食べた菊の葉の天ぷら、美味しかった。近所で観賞用の菊の鉢を作っているお家の方から、季節になると大きめの葉っぱをいただいて、母が天ぷらにしてくれた。子ども向きの味ではないと思うが、私の好みだった。
今は葉っぱは手に入らないので、菊の花をおひたしにして楽しんでいる。品評会の菊はおもしろいものが多いがあまり好みではなく、食用菊の方が素朴できれいだと思う。花びらをゆでる前にスマホで撮っておいた。調理中は菊の香りを満喫できる。
これは山形の『もってのほか』。ユニークな名前だ。
ゆで方、食べ方は入っている袋にていねいに説明がある。初めての人でも大丈夫。少し大きめの鍋とお酢は必要。花びら、ゆでたらちょっぴりになると思うかもしれないが、「おもいのほか」量がある。一度にたくさん食べるものではなく、箸休めなので一袋で4、5人分くらいになる。
ビタミンはあるようだが、栄養的に食べると言うよりは嗜好品的な食材だろう。季節からの贈り物のようなものだ。山形などの産地の方々に感謝しながら、毎年美味しくいただいている。