曇ったガラス戸を開けると、常連客の視線を一斉に浴びる。その視線に誘導されぎこちなく座った。昼間なのに薄暗く埃っぽい空気、まるで不揃いな椅子、ヴィンテージのお酒のポスターが並んだ壁の下で、おでんを待つ。冷蔵庫からビールと緑茶ハイを出す。昼ドラをつまみに時間を過ごすとある角打ちの話。

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