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私が海外移住した理由

自分を見失ったから。大切にしたいものがわからなくなってしまったから。
これが一番の理由だった。
日本の空気を読む文化、同調圧力を嫌がりながらも誰かと同じことに安心する矛盾、、実家を出て一人暮らしをして、東京で働いて、心も体も限界だった。
同僚や友人が言っていることがわからない。怖い。
家族とも距離を取りたかった。
整理することができなくなってしまった。

海外で暮らしたら日本の文化から解放されて、自分の本当の気持ち、感じることがわかるようになるんじゃないかと思った。
その判断は合っていて、仕事を辞めて家で生活するだけの時間を過ごして、徐々に心も体も回復していった。
海外で仕事をすること、ベトナム人と日本人と仕事をすることは、日本で仕事をする以上に色々と気を回してしまい、消耗が激しかった。

仕事は会話で回っている。
何をいつまでにやるのか。これで回っている。
上司とも同僚とも他部署とも取引先とも。
メールやチャットは補助でしかなくて、結局は面と向かってのコミュニケーションが人間関係の基本で、会話、言葉ベースで回っている。
身振りや手振り、間、表情は補助情報として捉えること。
認識のズレや思い込みを防ぐために、まず言葉を受け止めて理解すること。
私はこれができていなかった。

会話の目的は何か。
何をいつまでにやるのか。
やる目的は何か。
目的を意識することもできていなかった。
社会人として初めて働いた職場は、オペレーションを徹底的に守ることをよしとする職場だった。
今ならオペレーションを守ることより、目的が満たされることの方が重要だとわかるけど、最初の職場ではオペレーションを守ることに固執していた。
私の性格も大きく影響していたと、今ならわかる。
生真面目で完璧主義で、臨機応変な対応が苦手。
オペレーションを遵守する方が得意だったから。

今だって、時間を見積もったり、会話することはまだまだ苦手。
目的に向かって行動することも。
時間に追われると慌ててしまって、本来できるはずのことができなくなってしまうこともある。
それでも。
仕事をするために、生きていくために自分に必要なスキル、意識すればいいことがわかったから。
少しずつでいい。できるようになる。
自分と誰かを比べてもいいことはほぼない。

私にとって海外生活は、平たく言えば自分探しだった。
なんと青いことでしょう。
10代のうちにつまずかなければ。素直になれていれば。気持ちを言えていれば。
たらればを言い出せばキリがない。
だけど。
今の生活にたどり着くためには過去の選択が必要だったわけで。
昔のことを考えてクヨクヨしたり、未来を心配するのはやめよう。
今、できることをやろう。行動しよう。
行動することが怖いこともあるけれど、むしろ怖がっていることの方が多いけど、自分の殻から出てくればいい。結果が出なくてもいい。
行動しているときは、昔のことも未来のことも考えていない。
目の前のことしか考えていない。目の前のことしか考えられなくなる。
それが集中しているっていう状態で、自分の意思で行動できているときなんだろうな。

自分にとって大事なものを大事にするには、まず自分が満たされてないとだめなんだな〜
誰かと関わると、自分の行動に間違いがなかったかクヨクヨ考えてしまうことがまだある。。
だけど、そんな自分がいることを今は受け入れられている。
自分が見つかって、受け入れられたことは大きな成長!

帰国日が決まって、いよいよ、また日本で生活が始まる!
焦らず、慌てず、肩の力を抜いて。
自分で判断していい。決めていい。まずはそこから。
私が一番大事にするのは私自身。
自分のペースを守って無理をしないこと。
私が気持ちよく前向きに生きていくために大事にすることは、まずこれ。



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