図書館本36冊目『マリーゴールド町 心の洗濯屋さん』ユン・ジョンウン
私が図書館で借りる本で、韓国小説の割合が高くなってきています。
小説を読みたい、と思って図書館に行くと、色々な小説の棚があります。
特にどの作家さんの作品を読みたいとか決まっていない時、日本人作家の小説の棚は歩く範囲が広くて、なんかないかなぁ、と「あ行」から歩き始めても、ただウロウロするばかりで決まりません…
もう探す気がなくなってきて、「韓国小説のとこに行くか…」となるのです。
韓国小説、中国小説の棚は、一目で全体が見渡せるほどの範囲に収まっているので、新しいタイトルがあるとすぐ目に付きます。
新聞で、「選択肢は多いより少ない方が決断し易い」というのを最近読んだことを思い出しました。(ジャムでの実験だった?)
帯には「心のシミ抜きいたします」と書かれています。
もういいよね、こういうほっこり癒やし系のお話は、と思いながらも借りちゃいました。
現実世界にありそうな洗濯屋さんの話ではなくて、ジブリ映画で感じる優しい雰囲気たっぷりの、魔法絡みのファンタジーです。
私が今までに見てきた、本や映画の登場人物、場面が、色んなところで浮かんできました。
「ここにもこんな男が!」と思ったのが、工場の作業班長の男性。
登場人物の回想に登場してすぐ「まさか、あいつみたいなことに…」と心配していたら、そのまんま的な展開に。
『52ヘルツのクジラたち』に出てきた、工場の若旦那的なあの人です。
また頭の中ではインディアンスの田渕さんで再現されてしまいました。
だって、また爽やかな笑い声とかって…(私の「爽やか」=田渕さん?!)
小説に出てくる、工場勤務の「長」が付く役職の男で、爽やかに笑い、小綺麗で品もあり、食事で近付いてくる人、要注意人物ですね。(たった二つの小説で、この手の登場人物を警戒するようになりました。キケン近寄るな!でも、それにまんまと近付いてしまう登場人物の女性。ドリフの「志村後ろーっ!」な感じ…)
他にも、ヒーリング系、引き寄せ系、瞑想系、の本で出会ったような言葉があちらこちらに出てきて、
帯の文句、” ベストセラー『好きに生きても大丈夫』の著者がおくる初のヒーリング小説 ” に納得。ヒーリング小説なんですね。
私の記憶から消えかけている、「呼吸が大事」「脳を勘違いさせる」「願い続ける」「今に集中して生きる」の総復習ができた気がします。
最後は、こういう終わり方素敵ーっ、という感じで。
夕日や花びらが舞う場面など、とても綺麗だろうと思われる光景が何度も出てくるのですが、わたしの想像力はショボいので、何か、映像で見てみたいです。
またまた、ほっこりスッキリな通勤読書となりました。
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