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理想を追い求める情熱を衰えざらんことを

 自分は大量の時間を持て余しており、自分の体の赴くままの生活を現在しております。このようなぐうたらな、だらしのない学生生活を送ることができるのも、あと半年なのだろうか、この半年を無駄にしたくないものです。一時はアルバイトをやってみたが、自分は堪えられませんでした。自分の時間をタダで売ることに耐えられませんでした。そういう経験もあって、自分は金とは煩悩であると考えます。お金を追いかけすぎることは自我を殺すことにつながり、またそういったケースをたくさん見てきた。お金は、自分が生活していくだけの必要最低があれば十分なはずです。自分の時間をタダで売る行為は、無価値そのものであり、なんの生産性もないことだと思います。人生は祭りだ!どうせ生まれて来たのなら、楽しい思いをすることができるように、精一杯生きてみることだ!何も楽しくないのに、暗い顔して、仕事をして、家に帰り、また仕事に行くのなんか、楽しくない!!人生の目的を力強く持つことだ!

いま自分には、健全で誠実な堕落をすることが大切だと思います。それは、自分に嘘をつかないことであり、自分の仮面を一枚一枚剥がしていき、裸になることだ。決して、自分の理想から逃げることなく、飛び込んでいき、自己破壊をすることだ。自己破壊を繰り返し、悩むことを繰り返し、その果てに新しい発見があり、真の自分を探求することができる。大丈夫、人間は堕ちぬくには弱すぎるし、堕ちきれるほど強くはない。今自分に必要なことは、正しく堕落してみることなんだ。自分に誠実に生きてみることからだ。
 


「本音を割り出せば、誰だって自分一人だ、自分一人の声を空虚な理想や社会的関心なぞというものに先回りの邪魔をされることなく耳を澄まして正しく聞き分けるべきである。自分の本音を雑音なしに聞き出すことさえ、今日のわれわれには、はなはなだ至難の業だと思う。日本の先輩でこの苦難な道を歩き通した人を西鶴の他に私は知らない。」

文学論  坂口安吾


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