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ベンチャー企業で働くことのキャリアリスク
怖い話をします。
ベンチャー企業への参加は、多くのビジネスパーソンにとって魅力的な選択肢です。創造的な自由、高い地位、そして直接的な影響力を持てるチャンスを提供します。例えば、CxOやディレクターといった肩書を得ることができ、重要なプロジェクトや大手クライアントとの取引を経験することもあります。しかし、この輝かしいキャリアパスには見え隠れするリスクも伴います。
一般的に、新設ベンチャーの5年生存率は約15%と非常に低く、85%以上の企業が市場で生き残ることができません。また10000社起業してIPOできるのはその1%です。ここまではベンチャーにジョインする人も覚悟してジョインしていると思います。
リスクはここからです。
多くの場合、ベンチャー企業での経験は、小規模であるためにビジネスインパクトが限られ、業務の複雑さも低いと見なされがちです。これは大企業への再就職を考えた時、大きな壁となり得ます。
「いろいろな経験をしました」「非常に努力しました」「前年比500%の成長を達成しました」といった表現は、すでに多くの求職者が使用しており、新たな職場での評価に繋がりにくいのが現状です。たとえあなたがCxOだったとしても、これらの経験が大企業で求められるスキルや知識と必ずしも一致するとは限らないため、評価されにくいという問題に直面するかもしれません。そしてプライドも自分の力も小さい企業の中での自己評価のため過剰に高くなっているケースもあります。
ベンチャー企業でのキャリアは確かに刺激的で、多くの学びがありますが、ロングタームでみて、その経験が他の業界や大企業でどのように活かされるかを慎重に考えることが重要です。
キラキラに踊らされずに。