存在こそ最大のしあわせ、記憶の残るうちに
「また今日も寝てるの?」幼少期の私は母に、朝、下校後よくこのセリフを言っていた。
母はよその家庭とは違う母、知識のない私はどうしてよく寝てばかりなのか、なぜうちの家庭は普通じゃないのか、友達にも言えず決して明るい幼少期ではなかった。
物静かで優しくて、ドジでお茶目な母、だけどそんな母に何が起きていたのか、そこから7年ほど月日が経ちようやく鬱という病気だった事が分かり、でも当時は周囲に鬱という病気は隠していないといけないような風潮があった。
そこから私は地方に嫁ぎ、父が脳梗塞半