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何年もかけてやっと気づいた。自分の中の『やりたくないこと』

電話。
わたしは電話を受けることが大の苦手である。
「こんなに苦手だったんだ…」と気がつけたのは数年前……。

電話なんて、普段からよく使うものではあるけれど、何が苦手なの?

普段のプライベートの電話は別になんてことはない。仕事中にかかってくる電話が恐怖でならないのである。

例えば…。

  • いきなり自分の知らないことを聞かれる!→わからない!(テンパる)&答えられるか不安!

  • 保留にして調べればわかるかもしれないけど、保留にすることすら怖い →保留にしたら相手が「遅い!」と怒ったり、機嫌を悪くしたりするかもしれない(とても不安)

  • (当たり前だけど)相手がどんな人なのか、優しいのか怖いのか、怒っているのか困っているのか、全くわからない →電話に出る心構えができない

  • 対応が長引いたら、自分の予定が一気に狂う可能性がある(嫌)

電話口の人が怒っていたらもう最悪で。自分のせいで怒っているならまだしも、関係ないのに怒られると大変メンタルを病む、数日は引きずる。


大人になるにつれ、「電話苦手かも?」と思っていた。しかし、なぜか保険営業やら、交通事故の対応窓口やら、仕事で電話が欠かせない仕事を選んでいる。

さらに、なぜかインバウンドコール営業(受電業務がメイン)の仕事をしたときすらあった。

電話が苦手 < その仕事のやりがい・報酬

当時は、こういうことだったんだろう。なんとなく「苦手」と思ってたけれど、それよりも優先することがあったから気にしないようにしていた、というのが正しいかもしれない。


電話を受けることが苦手!無理!怖い!と明確に認識して、トラウマになったのは、法人向けにIT系の製品を販売する(インバウンドコール)営業をしていたときのこと。

そもそも、なぜその仕事をしようと思ったのか。給与が高かったのもあるが、

  • 販売するのは、かなり大手の会社が扱っている製品

  • 営業する相手は法人担当者

という背景があったから。「法人が相手だし、変な電話はかかってこないだろう」とか、何なら「製品に興味があって電話してくれるなら、営業としては楽なんじゃない?」と思っていた。

しかし、いざ仕事を始めてみると、全然違った。

なぜなら、自分の取り扱う商品とはまったく関係のない問い合わせが毎日何件・何十件と来ていたからだ。

さらに、法人だけでなく、個人からもかかってくる。

というのも、外資の大手だからか。基本はどの製品も問い合わせ先の電話番号は公表していない。なぜか私のいる部署だけが、電話番号をインターネット上に公開していた。

「その製品については担当外なのでわかりかねます。問い合わせフォームよりご相談ください」
……引き下がらない。解決方法が見つからない。ずっと怒っている。

…ああ、もう無理だ。となり、上司に相談して受電業務を一時的に辞めさせてもらった。

この出来事がトラウマとなり、仕事中に電話を取るのが怖くなってしまった。

電話をしなくてもいい仕事がしたい、という気持ちが高まり、沖縄移住をきっかけに退社した。


あらためて、仕事における自分の嫌いなこと・やりたくないことを理解する、しなくてもいい方法を見つけるってとても重要。

もちろん、その仕事で得たい何かと天秤にかけたとき、多少の我慢が必要なときもあるかもしれない。でも自分は、やりたくないことをやってまで、その仕事は選ばないと思う。

何か別の方法がないか徹底的に探し、ストレスフルな働き方をするために動きたい。

あの着信がなったときの「ドキッ」とする感じ、
できればもう味わいたくない。


Webライターラボのコラム企画に参加したく、書きました!(自分のやりたくないことが再確認できて、見つめ直すいい機会だった!)

8月のテーマは「わたしの恐怖体験」。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

Discord名:もりなつ
#Webライターラボ2408コラム企画

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