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この髪型の名は。

昨日、散髪に行ってきた。


いつきは髪が全体的に厚ぼったくなり、前髪が少しでも目にかけると、“バッサリ髪を切りたくなる呪”に掛かっているので、決してお洒落さんと言うワケでは無いのだが、2〜3ヶ月の周期で近所の1000円カットのお店にお世話になっている。


自分の髪質は太・硬・癖っ毛の三拍子。


子供の頃から毛量も多く厚ぼったくて、いつき母の趣味で、三姉弟揃って昭和キッズあるあるの“刈り上げ短めおカッパー🥒”にされていた小学校低学年くらいの時分に、祖父から、


『お前の頭、ヘルメットみたいだなぁ』


と笑われ、乙女心に深い傷を負った過去がある。(今となっては、笑い話以外の何物でもないw)



量は子供の頃に比べたら、大分落ち着いた感はあるが…
それでも、昨今は髪の傷みも加わり、キノコの如く広がってしまい己を悩ませ続けている。

人の髪の毛は、一ヶ月に約1cmのペースで伸びるという。


この髪質で全体的に3cm伸びると、たちまち防御力ゼロのヘルメットと化す⇩


以前、おフザケで記事にあげた近影。
風呂上がりだからふんわり感マシマシ(笑)


だから、ちょうど3ヶ月周期くらいで“バッサリ髪を切りたくなる呪”が発動するのだ。


昨今、馴染みの1000円カットさんにも段階的に値上げの波が来ているが、それでもまだ1300円だ。


ありがたや。


そんな、いつきの鉄板のヘアカット注文呪文は、


『後ろ刈り上げ、前顎ラインの前下がりボブ、前髪眉上、全体的に梳いて軽くしてください』


だ。

この呪文から生まれる予定の髪型⇧
引用元サイトさんへ


今の住処に越してから、何度も通い店員さんとも見知った顔。

いつも、この呪文で上の写真の様な状態にして頂いていた。


だが、今回は何かが違った。


何が…と言えば、担当さんが違った←



今回担当してくれた美容師さんは、そのお店で初めて見るおにーさんだったのだ。


しかし、いつきは臆すること無く上の呪文をお兄さんに伝えた。


そして、1000円カットには珍しく、とっても沢山話しかけてくれるおにーさんだったので、カットしながらも色々コチラの希望を訊いてくれるのだ。


タダでも面倒くさい注文をしている自覚があるのに、毎回思うが、なんて優しいお店なんだ。スキ🩷←ヤメレ


だから、いつもの呪文に加えて『自分、耳に髪の毛掛けてみたいなぁって思ってるんだけど、見ての通り髪厚ぼったいし、耳もちっちゃいから掛けられないんですよねぇ〜』という、追加呪文を唱えてしまった。

それを汲んでくれたおにーさん、

『じゃあ、耳にかけられるように切って行きますね♪』

と、バリカンと梳きバサミで、いつきの髪の毛たちを何時もの倍以上の量とペースで葬っていった。


鏡の中の自分とお見合いを続けるいつきは、比較的早い段階で異変に気付くこととなる。


《あれ?おにーさん、前は顎下ラインでお願いしたけど、今の時点で梳き過ぎて髪の毛耳下ラインになってない…???》


子供の時の短めおカッパー🥒以来、体験したことのない域の短さになっていく自分の姿を鏡で見ながら内心焦りまくる。


《おにーさん、このまま行くと、ボブじゃなくてショートじゃね?》


そんな疑問を浮かべつつも、既に片方がその短さになってしまっているので、今更、『耳に髪をかけてみたい』という己の望みを叶えるべく、ノリノリで髪を切ってくれているおにーさんを、止めることは出来なかった。

でも、自分ではなかなか、似合うかどうかも分からない未知の短髪オーダーをすることは今後も出来なかっただろうから、『ショートな自分を見る良い機会かもしれない』と、途中から面白くなってくる。

片側が思いの外短くなっているのに気付いたおにーさんが、『あれ?オレもしかして切り過ぎちゃいましたかね?』と、焦っていたが『過去イチで短いですけど、すぐ伸びるし、こういうのもやってみたかったんで、やっちゃってください(笑)』とお願いした。

そして、仕上がったスタイル…

いつものフォルムもキノコだが、今回はいつもと一味違うキノコが召喚された。 


いつものが しいたけ なら、今回は松茸だろうか?


自分で言うのも何だが、めちゃくちゃ良かった。


自分はコッソリ顔のエラにコンプレックスがあって、いつも隠そう隠そうとしていたが…
それが全て晒された事で逆に陰影が付かなくなり、かえって目立た無くなるという嬉しい効果まであった。


おにーさんに、新たな扉を開いてくれた事への御礼の言葉を己が髪の如く厚く伝え、颯爽とお店を後にした。


近所なので徒歩帰宅だったのだが、厚ぼったかった髪が過去イチレベルでサッパリし、頭が軽い。

首、顎、エラのラインが少年の如く外気に晒されていることを、ここ数日でいきなり冷たくなった外の風が伝えてくる。

控えめに言って、サイコーの気分であった。

そして、1000円カットはシャンプーとか無いので、帰宅後すぐに風呂に直行したわけだが、生活の中で一番面倒くさいと思っている洗髪とドライヤーも爆速だった。


おにーさん、貴方は最高だ。

私は次もこの髪型にしたいんだが、何て呪文を唱えたらこの髪型になれますか?


まだ、お店でお客さんの髪の毛をニコニコカットをしているであろう、おにーさんに問いかける。

この、なんとも言えない髪型を再現する為の呪文が、自分には思い浮かばない。


360℃、写真でも撮っておくか…?


でも、次回自分の写真を店員さんに見せることを想像したら気恥ずかしかった。


そんな時、ひとつのことに思い当たった。



この髪型、何か、既視感あるんだよなぁと思っていたら…


サイコパスの常守朱(つねもりあかね)ちゃんと同じ髪型だった⇩

劇場版PSYCHO-PASS公式ホームページより拝借。


常守朱ヘアーなのは分かったけど、美容室にアニメキャラの画像持ち込んで『コレみたいにしてください』って言う、アラフォー女子もちょっとな…(←ちょっとか?)


と、言う事で。


この髪型の呪文、分かる人いたら教えて下さいw


形容し難い髪型を、気に入っちゃった話です。


【追記】
コメント欄にて、めぐみティコさんが『この髪型』を爆速で特定してくれました🥳⇩

引用元サイトさんへ

呪文は、
『この写真の前下がり強めで🩷』
に、しまーす👍✨

めぐみティコさん、こんなアホみたいな記事に真剣に付き合ってくださってありがとうございました!🥰


お読みいただきありがとうございました。


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