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「深呼吸ができるようになった」自然の中で暮らし始めて
移住のきっかけ
2019年12月からの約1年間。
多くの方の生活が大きく変わってしまったであろうこの時期、御多分に漏れず我が家の環境も一変した。
当時夫婦共に外資系企業に勤める中、オフィス閉鎖に伴って
リモートワークが始まり、
私は多い時で1日10件以上パソコンの前で打ち合わせをし続けていた。
食事などの体調管理だけは必要な栄養素を摂り最善を尽くそうと
ランチはほぼ毎日玄米・味噌汁・納豆・卵・野菜の作り置きなど
同じメニューを黙々と素早く食べてはまた仕事に戻る、
修行僧のような生活を行っていた。
想定していなかった在宅2名体制の勤務を都内マンションで急遽開始したため
個々の書斎があるわけでもなく、
声や生活音がなるべく双方の打ち合わせに入らないよう
「これから電子レンジ使います」
「トイレ、今大丈夫?」
などテキストメッセージが行き交う毎日。
流石にそろそろ限界だね・・という時に利用開始した、後に移住のきっかけともなるサービス、それがSANUだった。
自然に身を置き人間らしい生活を取り戻す
2022年の頭頃から、八ヶ岳、軽井沢、山中湖、河口湖、白樺湖など
自然豊かなエリアにある別荘で滞在しながらリモートワークを開始した。
仕事の量が変わった訳ではないものの、
緑に囲まれた環境、地元スーパーで地物野菜を買ったり
朝散歩をした時に鹿と出会ったり、明らかに生活に彩りが戻り始めた。
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元々は料理や外食など食べること、食器や生活雑貨が大好きで、
自分の生活を楽しむ為に稼ぐことも仕事の理由の1つだった。
コロナ禍に都内マンションでリモートワークを開始した時、
元来ハードワーカー気味だったことに加え、
もっと大変な医療現場の方はたくさんいるんだという自己犠牲的な気持ちから
「自分の生活スタイルをこうしたい」という意思が完全に失われ、
食事、生活時間様々なことが仕事に最適化されたものになっていたことに
自分でも全く気がついていなかった。
SANUでの滞在を開始して数ヶ月経ったある日。
朝5時畔頃に朝日の眩しさで目が覚めた時、
言いようもなく幸せな気持ちになった。
自分の心持ちと、仕事や生活に対する捉え方が変わっていることに気がついた。
朝の散歩でも、いつ頃からか深呼吸が日課になった。
幸せに生き、素晴らしい日本の自然を後世にも残していく。
SANUのLive with natureのコンセプトが、
居住空間の至るところで滞在中に感じられたことも、
人間らしい感覚、自分を大切にする感覚を取り戻すことができたきっかけだったと思う。
東北出身で登山や川遊びが好きだった私は、
自然豊かな各所のエリアでの生活で
徐々に自分を取り戻していく感覚があった。
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現在の生活
現在は、河口湖付近の戸建て物件に居住して2年目。
SANUで滞在して一番気に入っていたエリアに、ちょうど良い物件が出た為
試し住みではあるが引越しを決断したのだ。
ありがたいことにリモートワークを取り入れながら
引き続き都内の外資系企業に勤務し週に1回程出社をしている。
平日は雪が降るまでは6時前に起き、河口湖畔まで散歩。
そして毎週土曜日には、青木ヶ原樹海へハイキングへ。
富士周辺には海外観光客の方も多い中、自然について楽しみながら
英語でガイドする観光ガイドを週末副業で始めようかな、
などと目論んでいる。
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おわりに
これまでnoteは見る専門だったのですが、noteさんの企画
#推したい会社 で今のライフスタイルのきっかけを与えてくれた、
そして環境への取り組みにも感動するほど共感した
SANUさんについて書きたくなり、初投稿してみました。
宿泊するCABINは「サーキュラー建築」という環境負荷を最小化する設計が
採用されており、
滞在中に排出されたCO2量も可視化されています。
各CABINにセレクトされた本が数冊置かれているのですが、
滞在中にレイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を
再読し、改めて持続可能な環境について考えさせられるひとときでもありました。
自然を求めるという人間の本能に誰しもが気が付かされる場所、
特に都会に住む方には一度滞在いただき癒されて欲しいなと思います。