見出し画像

午後の紅茶が似合う女性になりたい


正確に言うと、午後の紅茶の赤(ストレートティー)が似合う女性になりたいなって思う。

なんで紅茶やねん、と思う人もいるかもしれませんが紅茶って優雅なイメージがしませんか。

カフェイン飲料で似た飲み物である、コーヒーは仕事の合間に飲んだりする機会も多いと思いますがゆったり紅茶を飲む方はあんまりいないんじゃないかな。

偏見入ってますね。けど私は紅茶と言うとお金持ちが優雅に飲むイメージが強いです。日本紅茶協会さんも紅茶は「あわただしい日常にゆとりをもたらすもの」と明快に説明しているので間違いではないのかなと思います。


私は、18歳まで紅茶を飲んだことがありませんでした。それまで飲茶(ヤムチャ)やコーヒーは飲んだことがありましたが紅茶は18歳が初めて。

初めて飲んだ紅茶は高校の図書室の学校司書さんの作業部屋でした。

私は本を読むことが多いこともあり、高校時代も部活の合間を縫ってよく学校の図書室に通いました。

高校の学校司書さんも吉本ばなな先生が好きでよくお話をしました。
吉本ばななさんの本に「ふなふな船橋」という著作があるのですが、
その本に吉本ばななさんからサイン会でサインをしていただいたと嬉しそうでした。

私は学校司書さんの、あの嬉しそうな顔が好きでした。また、仲良くなるにつれて学校司書さんから本を勧めていただくことも多くなりました。

自分が読んだことのない作家さんでその上で私の好みの本を選んでいただくことも多くて、本好きの友達がいたらこういうことも日常だったのかなと少し泣きそうになったことを覚えています。

高校の学校司書さんの作業部屋に入ったのは、私にとってどうしようもない出来事に直面したときでした。

事情があり、高校の先生には頼れないし両親はとてもいい人だけれどその時期は相談することが難しい状況でした。

なので、頼りになる大人という言葉で真っ先に頭に思い浮かんだのは
高校の学校司書さんでした。

今思うと、よく私の話を親身になって聞いてくれたなと思います。
一人の生徒でしかないのに。

頑張ったね、って言われて思わず泣いてしまった。
人からもらった紅茶がこんなにもあたたかいことを、私は初めて知った。

今も、紅茶に憧れがあります。そのせいかわかりませんが、福山雅治さんの曲で一番好きなのは「milk tea」です。

大学一年生の時はまだ甘々で、ミルクティーを飲むのが好きだったけど
今の私なら、きっとストレートも飲めるでしょう。

私は、あまりかわいらしい性格ではなくてとんがっててひねくれていて
素直になることが苦手。

けど、それは人よりも困難を経験する経験が多かったりと人生経験の豊富さから来ているのでしょう。

苦さを知っている人だから、甘みの少ないストレート(コーヒーだったらブラック)も飲めるしその中にある味わいに気づけるんじゃないかな。

けど、甘いものが私は好きです。誰だって苦い目に遭いたくないし、
北風だったら太陽の方が好まれやすい。

それでも、冷たい中にあるあたたかさを知っているから北風も太陽もどっちも好き。

これと同じように、ストレートもミルクティーもどっちも好き。
でも、大人として成長するならやっぱり甘くて優しいミルクティーではなく、ストレートの紅茶が似合う、女性になりたい。

午後の紅茶の赤が似合う、素敵な女性になりたいんだ。


参考 日本紅茶協会. "紅茶の歴史. 日本紅茶協会. https://www.tea-a.gr.jp/knowledge/tea_history/,  (参照 2024-09-13).

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?