ドーパミンと人類史と生得本能
人類史において、認知革命が発生し虚構を構築
できる様になったのは7万年前に遡る
貨幣のアーキタイプを生み出したのが
2500年前になる
ホモサピエンスは7万年以前には多数のホモ族が居る世界において
良くも悪くも平凡な地位にいて
ネアンデルタール人に勝てずに居た
その後、ネアンデルタール人を絶滅させ
1万3000年前には最後のホモ族
ホモ・フローレシエンシスを絶滅させて
唯一のホモ族となるが
では、認知革命とは脳科学的にどの様な変化
起きたのか?
まず、ネアンデルタール人の推測IQは
ホモサピエンス100に対して
推定値75と言われている
IQの差は大きく分けて、シナプスの密度と
ドーパミン受容体の量とドーパミン量
そして、ドーパミンをどの領域に使うかによる
その他の要因として、環境要因として
食事の栄養価・教育水準・その他のホルモン等
ドーパミンは中脳に存在する黒質によって生成
されるが
中脳からの物理的な距離は小脳の方が大脳より
近い上に小脳は身体制御能力が高い
その為、単純な生物的な合理性からしたら
大脳にドーパミンを多く使うより
近い小脳にドーパミンを使い、身体能力を
向上させた方が合理的である
その為、認知革命以前はホモサピエンスと
ネアンデルタール人はドーパミンを小脳で
使用していたが、脳の構造が同じであれば
身体能力の基本が強い方が勝つ為
体格が強い、ネアンデルタール人に
勝てなかった
しかし、7万年前にホモサピエンスは大脳に
多くのドーパミンを使用する様に進化した
生物は多様性がある為、様々な個体を生み出す
その為、大脳に多くのドーパミンを消費して
みやぞんの様な何でも器用にこなすタイプの
ホモサピエンスが偶然生まれて来た
この時に、ネアンデルタール人や他のホモ族も
みやぞん的な個体は生まれて来たが
結果的に多数派になる事は出来なかったが
ホモサピエンスにおいては、多数派なれた
それは、みやぞん的な個体が食料を多く
集める事が出来たから等
群れにメリットを多くもたらしたが故に
子孫を多く作る事が出来たと言うことであり
その結果、大脳に多くのドーパミンを使用する
個体が次第に群れのマジョリティになった
さて、大脳に多くのドーパミンを消費する事で
ホモサピエンスは多くの変化が起きる
認知能力の向上であり、IQが高くなる
ワーキングメモリーが高くなれば
語彙力が向上し、群れの中で複雑なコマンドを
多く覚える事が出来る
それは、戦術の幅の向上であるし
また、言語理解が向上する事で概念を
多く生み出し、コマンド自体を
増やす事が出来る
この様に群れ全体のIQが上がれば、統率力が
高くなる訳であり
日本のIQは世界屈指である為
3.11の災害時にも統率が乱れずに
暴動をしないで列を作って譲り合う精神性が
生まれる訳である
IQが25も上がった事により、複雑な
抽象化する能力が高くなり
統率数の向上と共に、脳内では更に
シナプスの数も増えていった
それによって、ホモサピエンスは虚構を
生み出す事に成功したのである
さて、現代社会においても虚構は様々な
力を発揮している
例えば、政府や貨幣等は虚構そのものであり
具体的な裏付けは存在しないが
使用できている
かつては、貨幣は金そのものを使用したり
金本位制によって価値を担保していたが
今や、貨幣は紙幣どころか電子マネーと
実態すら存在しない、虚構であり
政府の存在も、責任は辞職するだけで
本人が失敗を命で払う訳でもなく
辞職したら、新しい政治家を選ぶだけである
さて、この様な虚構がまかり通るのは
集団の中に、こうあって欲しいと言う願い
集団的な無意識があるからである
例えば、経済活動においても物々交換は
納得感もあるが、嵩張るし不便であり
それを便利にしたいと、誰もが考える
その潜在的な願いが、虚構を可能にする
それは、キリスト教で言えば
ミレニアムが終わり最後の審判で悪い奴が
全員神の裁きで地獄行きする様に
集団の無意識の願いが神と言う虚構を生み出す
そして、虚構によって人類は
個人や他の生物全てが達成出来なかった事を
現実にしたのである
そうして、ホモサピエンスはどのサピエンス
よりも虚構を使いこなし
多くの人を統率し、他のサピエンスを殲滅し
地球全土で繁栄する事に成功したのである
それ故に、人類はドーパミンに勝つ事が
出来ない体質である事もまた真理であり
現代社会では、如何に手軽にドーパミンを
出させるか?と言うビジネス戦略が行われ
そこに成功した企業がガーファと言う事になる
・人類と爬虫類と脳の感情生成
人類の脳は1.3キロの頭脳を持ち
体重の38分の1の脳を持っている
対して、体長7mのアナコンダでさえ10グラム
程度の脳しか持ち合わせていない
これは、神が生み出した
奇跡のアホ・ダチョウの40グラムの脳よりも
小さく、爬虫類はほぼ大脳辺縁系しか
発達して居ない事になる
大脳辺縁系には扁桃体があり、扁桃体は
恐怖や危険を感知する
感情とは喜怒哀楽と言われる所の
怒りに該当する部分を扁桃体は担当している
恐怖・危険を感知して怒りに変更し
交戦的なモードに駆り立てる
生得本能のspの概念に近い
次に側坐核は快楽の報酬系の機能で
感情の楽しみを担当している
爬虫類にも側坐核は存在するが
哺乳類程、高度では無く原始的な頭脳で
食事や逃避行動の判断くらいしか行わない
哺乳類は、社会行動や学習も側坐核で行い
生得本能のsoの概念に近い
最後に島皮質は情緒や侘び寂びの様な深い
感情機能で
感情における喜び哀しみを担当している
爬虫類には、部位としては存在はしている
可能性はあるものの使われている形跡が
ほぼ見られない大脳の高いレベルの機能で
自己と他者を結び付ける共感機能
生得本能のsxの概念に近い
この様に脳には感情機能が大きく3種類
存在する事になり
この3軸x y z軸が機能しあって
立体的な思考が行われている
逆に爬虫類の場合は、2軸しか存在しない為
0と1の2D思考であり、人類は3D思考である
更に言えば、脳は右脳と左脳に分かれている為
3軸が2つ存在する、右脳派が感情型
左脳派が論理型と言われる様に
別の視点の思考感情が同時に展開されて
脳梁を通じてデータリンクしているからである
人類は3軸の3角形の思考軸を2つ重ねて
6角形を構築するイスラエルの国旗の様な
多層的な思考軸を持っているし
時間と言う軸を認識する事が出来る事から
思考とは四次元的な存在だと言える
さて、爬虫類の感情は2Dであり
つまり、思考と判断は二項対立の
0か1、YESかNOの判断が早く
即決即断かつ、身体感覚が優れている
体とは具体的な物で3次元の存在であり
爬虫類の思考は二次元的であるから
より大きな三次元に統合するのは
違和感は無くなる為、思考と身体感覚の
同調率は高くなる
シンプル構造は、言い換えれば
即応的で反応速度に特化して効率的である
逆に人類は思考が四次元に存在し
肉体の三次元よりも次元が大きくなっている為
肉体と思考に違和感が存在する事になる
そして、答えを出すと言う行為は
0か1の二次元に落とし込む行為になる為
四次元から次元2つ下げた行動を要求される
その為、次元ギャップが大きく
答えを出すのに時間がかかる
立体的な思考が出来て、高度な発想が
出来る様になったメリットと引き換えに
反応速度の低下と非効率な思考が生まれた
・生得本能と脳の感情機能
さて、人類はこれまでドーパミンの使い方と
大脳を更に発達させた事で、感情機能を
大きく進化させてきた
ここで、エニアグラムの生得本能と合わせて
整理して考えると
扁桃体と海馬、sp自己保存優位
側坐核、soソーシャル優位
島皮質、sxセクシャル優位
この3つの組み合わせから生まれる6タイプ
so sx 盲点sp
so sp 盲点sx
sx so 盲点sp
sx sp 盲点so
sp sx 盲点so
sp so 盲点sx
この6タイプは主機能100%に対して
第二60%盲点15%程度の機能を持っている
これは、so sx 盲点spの場合は
側坐核が最も発達し、島皮質が相対的に
60%の発達、扁桃体・海馬15%の発達であり
ドーパミンの使用先が側坐核が最も多く使い
扁桃体・海馬に対する使用が少ないタイプだと
言える事になる
その為、社会的な常識や力学などを学習して
成長して行く為
自分の好きな事と言う物がよく分からなく
なって行く
どの人も最初から社会の常識を身に付けている
人類など存在しない為
最初はsoが主機能の人もspが強い
常識と言う価値観が無ければ、個しか価値観が
存在しないからである
その為、幼少期においては個人としての
楽しさ優位であっても、成長して行くと
側坐核の発達が扁桃体・海馬を上回り
自分の好き・嫌いよりも常識や環境から来る
現実を優先して思考して行くと言う
タイプに変わって行く
つまり、どのタイプも初期段階では
sp主導で成長するが、一定のレベルからは
分岐して行くのである
その為、sp盲点であっても
spは幼少期には強く存在した為、持っている
気になるし
また、so盲点のタイプも実社会に出れば
soしか使わない事が多い為
盲点のsoを酷使している為にsoを強く
持っていると勘違いする事が多いと言う事が
多々発生する訳であるが
生得本能は、感情機能の本質的価値観である為
このタイプを間違えると
感情が満たされない、ドーパミンの分泌が
上手く行かない為に
幸せを感じにくい人生になってしまうのです