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[エッセイ]不倫に対する社会の反応:男女の違いを考察する

内館牧子『すぐ死ぬんだから』は、主人公ハナ(78歳)が夫の不倫が発覚し、彼女の人生が大きく揺らぐ話です。この物語は、人生の晩年における思わぬ真実を描いていますが、同時に不倫を巡る社会の視点にも一石を投じています。

泉ピン子が朗読劇版でこの主人公を演じていることは特筆すべき点です。
彼女自身も1医師の夫に不倫と隠し子が発覚した経験があり、会見では「悲しいけど、許しています」と涙ながらに語りました。しかし、この姿勢にはイメージアップ作戦だと厳しい批判が寄せられました。
この現象は、男性が不倫を許容される一方で、女性が厳しく批判されるという社会構造を浮き彫りにしています。泉ピン子の場合、被害者であるにもかかわらず、バッシングを受けているのだから本当におかしな話です。

なぜ、このようになるのか?まずは男性優位な社会であることが言えます。
更に男性の俳優や声優、アイドルに対する女性ファンの擁護が、男性の不倫を許容する文化を助長しています。

多くのファンや視聴者は、推しの「演技」や「作品」に魅力を感じており、プライベートの問題が仕事に影響することを不当と感じる層がいます。
「不倫は個人の問題であり、仕事には関係ない」と考える人が多く、これが不倫が原因での降板を理不尽だと感じさせ、「パワハラ」や「誹謗中傷」と誤解している。

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