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マシュマロを炙る

 テンテコという女の子は職場でもとびきり可愛いというわけではなかった。ちょっと下を向けば二重顎になるし、基本猫背だし、趣味も褒められない。けれどもわたしのこころにぴったりはまり込むような気持ちよさが彼女にはあって、それはちょうど草野球してる休日なんかに、フライが捕手のミットにストンと落ちてくるような気持ち良さであった。

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