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行方探し

 雲が過ぎ、晴れた空には白い星が現れた。辺りにはほとんどなんにもなかった。どこまでも続く真っ青な地平に建つ一軒の白い箱のような建物と、塩の柱が建つのみだった。
「もう誰もいない」とミスタ・スーツサットは云った。ほんとうに誰もいなかったのだ。僕らは建物の方へ向かった。

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