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AIイラストはどうしてクソなのか。【生成AIとクリエイターの共存が不可能な理由】
はじめまして。まめ九衛門です。
初投稿ですが、さっそくタイトルの内容について、
社会に及ぼす負の影響と絡めて書いていきます。
結論から言えば、生成AIとクリエイターの関係が転売ヤーと生産者の関係に近いから共存は不可能だと考えています。
動画と違って短いのでよろしければ見ていってください。
まず、生成AIの出力物は学習元に依存しており、
その学習元は無断で作品や写真を奪って作られている。
知的財産の無許可の複製と改変、意匠の盗用、そしてその利用。
これを「AIの学習は人間と同じ」という考え方で正当化する者がいる。
だが驚くべきことにAIは人間じゃない。
AIによる出力物は既存作品のコラージュでしかなく、
実在の人物や作品が出力されるのは珍しいことではない。
それでなくとも、盗用はAIだからと許されることではない。
人の財産を盗むことは人権を侵害している。
他人の成果物を無断で使用し何らかの利益を得る状態。
つまり、AIによって公に分からない形で海賊版が流通し、
クリエイターの仕事を奪う仕組みは、
既に存在している海賊版の被害状況と同じ道を辿る。
そしてこれによって起きる経済的損害もまた同様だ。
責任ある立場でクリエイターを守る為に行動すべきだった出版社は、
あろうことかAI海賊版に便乗し、被害を受けるのがバイヤーではなく
クリエイターだけになるような行動を見せた。
努力をしてきた才ある人間を消耗品として利用し、
至福を肥やすのは一部の怠惰で無能な略奪者だけ。
これが盗用AIが作り出す「発展」の形だ。
対価を払わないお上の人間だけが得をし、格差が雇用関係でまた広がる。
AIによってこのような社会構造がサイレントで築かれ、
搾取された産業が廃れて行くのは当然の結果だろう。
さらに厄介な問題は、
自分の作品を学習されたくない人の最も有効な自衛手段が
ネットに上げないことしかないことだ。
上げてしまうと、どのような改変と悪用をされるかわからない。
それによって発生する問題に、自分で収拾をつけることを求められる。
発表する場もない。成果物は奪われ、当然の報酬もない。
クリック1つで作られるモノだと人の技術が軽んじられる。
そんな職業を目指す価値がない。
もう衰退は始まっている。
これは、これからAI盗用によってどのジャンルでも例外なく起きるだろう。
自らの小説にAI画像を使っている作家も例外じゃない。
問題から目を背け、事実を把握し意見している人々のことを、
適応できない時代遅れと罵るのが今の社会だ。
敵はAIではない、盗用AI利用者、開発者、
被害者に泣き寝入りを強いる社会なのだ。
ぼくたち消費者が好きなものを守るために、貢献できるささやかな手段は、
転売や海賊版と同様に、盗用AIを用いた商品やサイト等に対し、
関わらない、リアクションしないことだ。