日常など、感じてること
ここ数日、いろいろなことがあり、本当に参っていた。
昨日はかかり付けの心療内科の受診日だった。支援者が同行している手前
何か聞かれているようで、いつも医師になかなか本音を話せずにいた。
しかし、さすがに昨日は、「何か心配なこと、話しておきたいことはありませんか」との医師からの問いかけに対して、私はたがが外れたように、辛いことを話し始めていた。支援者に聞かれてももう構わない、という気持ちで。
施設に入居してなかなか自由がないこと、支援者の言動や態度に対して、
「支配的なもの」を感じていること、入居者との人間関係に辟易していること、早くここを出たい、ということを涙ながらにぶつけていた。
私の中で数ヶ月間の中でいろいろと溜まっていた。正直、自由がないことに対してが一番のストレスになっていた。当日、出かけたいとしても、「3日前に外出届を出さなければならない。それ以外の突発的な外出は認められない。」もうまるで、監視付きの折に入れられているようだ。福祉施設だから致し方ないことは重々分かっているつもりだが、それが私にとっては大きなストレスの一因となっていたし、その中で、「生活訓練」と称して、厳しいことを言われたり、これに対しても、ある程度は受け止めるように努めてきたつもりだが、正直、閉塞感のある環境の中で受け止めるにも心の限界がある。
ゴールデンウィーク後、入居者が数人増えた。その中で、自立度のあり、ある程度、気持ちの安定している人、そうじゃない人がいる。プライバシーの観点から、あまり詳しいことは言えないのだが、「そうじゃない人」との
関わり方は本当に困難であるし、場合によっては恐怖さえ感じる。「そうじゃない人」は、その人にとって気持ちが安定している時は、ある程度普通に接することができたのだが、気持ちの波が激しく、そういう時の接し方に最初はこちらも悩まされてきた、というか振り回されてきた。私と喧嘩をしていないのに、「そうじゃない人」は一方的に「喧嘩した。」と言ってくる。
言われたこっちは溜まったもんじゃない。最初は調子を合わせていたし、本気で心配もしていた。私が悪いところもあったかもしれない、とも思っていたが、そういう調子の悪さが何度も繰り返されると、関わることが苦しくなってくるし、距離を置かないと私まで調子を崩してしまう。
このことも医師に話した。医師からは「相手にしないで、距離をとるように。相手が関わってきたら対応は職員さんに任せた方がいい。そうやって自分を守るように。」と助言を受けた。
「そうじゃない人」は昨日、私がしたことに対して、「私の仕事をとった。殴ろうか。」と暴言を吐いてきた。私は冷静に、「みんなのものだし、あなただけのものじゃないよ。」と返答した。しかし、内心、本気で殴られるかと、恐怖を感じながら、「もうこのような人と今まで通り関わらなくてもいいや。どう思われても構わない。」と心に決めた。
「そうじゃない人」は、周囲の職員の手を煩わせているともいえるし、一番目をかけてもらっているとも言える。この方に対して、百歩譲って手厚いのは仕方がない、と思ったとしても、一方で、暴言を受けた私に対して、職員は一言も歩みよることはなかった。私から、尋ねていってやっと「そうじゃない人」の話をしたくらいだった。本当は逆だよね、と感じていたんだけど。なんかもやもやしたものが残った。
翌朝、「そうじゃない人」からいつも通り「昨日はごめんね。」と、謝罪の言葉があったものの、私はもう関わりたくない気持ちでいっぱいだったので、事務的に「別に気にしてない。」とだけ伝え、後は私からは言葉をかけなかった。食事の席も隣同士だったのだが、「そうじゃない人」から距離をとったので、私も、ちょっとでもその人から離れたくて、わざと、違う場所に椅子をおいた。
「そうじゃない人」にとって私の態度の変化は不安だったようで、余計に私に対して話しかけてきたが、私は「はい。」、「そうだね。」などの無難な返事しかしなかった。
こんな態度をとる私は「冷たくて差別的な人間」と思われる読者もおられよう。しかし、ここで自分の心と体を守るためには、医師のアドバイス通り、振る舞うのが一番なのだ。
なにより、ここは精神病院の閉鎖病棟ではない。「自由がない。」とは書いたが、閉鎖病棟より自由はある。閉鎖病棟であれば、病状が不安定な人々がいて、喧嘩したり、暴れたり、暴言を吐かれたりするのは日常茶飯事の出来事であった。それは暗黙の了解で「お互い様」という空気であったし、病院だから仕方がない、とこちらも寛容な気持ちでいられたのだが、今の住まいは違う。
「生活訓練」をして、できることができるようになり、次のステップへ進むための場所なのだ。私自身も「金銭管理」、「整理整頓」という苦手分野に日々取り組んでいる。「そうじゃない人」と関わるためではないのだ。
私は私のことに今日も集中するのみだ。