若き友
晴れぬ休日。若者と連絡をとる。
今日撮りに行くなら、例のものお渡しできるかも。
高校2年生の若者。鉄道写真を撮る場所で出会い、まだ付き合いは浅いが、やりとりはするようになった。
どうやら不登校らしいが、そんな彼がとある国家資格に受かった。
というわけで、名前入りのボールペンというささやかではあるけど、合格祝いの品を用意してた。
なかなかお会いする時がなく、渡しそびれていたが、ようやく実現。
久しぶりに会った彼は相変わらず普通で、どうして不登校なのかわからないぐらい。
でもまあ、好きなことして楽しめばいい。人に合わせることなんてない、とりあえず今めっちゃ楽しもう。
そんな指南が正しいかどうかもわからない。
ただ、今は撮りたいものを撮るだけ。
せっかくだからいい光線で撮りたい。。。
ところが雨風となり、コンディションは最悪。
とりあえず一本撮ると、車に入ろうと若者も乗せてあげる。
歩いてきてる若者に外でじっと待たせるのももちろん酷だ。
車の中で色々と話ながら、楽しそうにしゃべる彼を見て、もしかしたら父親と同じぐらいかもしくは年上の人とこうして趣味を楽しんでる感覚ってどんなんだろ。
そんなことを思いながら、また準備して撮る。
来年もまた留年かな~などとぼやく彼にそう悲壮感は見えず。
駅まで送り届け帰宅後、彼からメッセージが入ってた。
名前入りのペン、気に入りました。大事に使わせていただきます。
よかった気に入ってもらえて。また遊ぼうな!
息子よりも娘よりも下の子と、同じ趣味で遊び仲間というのは不思議な感覚ではあるが、これがまた人生の醍醐味でもあるし、可能性でもある。
こういう繋がりが自分にとってはイノベーションでもあり、貴重な財産でもある。
彼もだし、この趣味で繋がった色々な方との出会いに感謝したい。