45歳でスタートアップに転職したおじさん。1年経過しました。
noteを書くのも随分と時間が空いてしまったが、スタートアップに転職して1年が経過したので、何か書いとこと思いまして・・・
転職してから最初の3日
面接では経理の体制はほぼできているので上場準備の力を貸してほしいと言われて入社したが、できていると聞いていたその体制ってものができてなかった。
それどころかその辺は全て外注だったので、社内で経理が何をやっているのか知っている人がおらず、誰からも引継ぎがされない状態で2日経過した。
3日目、「このままではおじさんは窓際にいっちゃう!」という危機感に駆られて、とりあえずできているものもあるかもしれんが、すべて自分が1から作り直す気持ちでやっちまおうと、上場後にあるべき姿を考えていまどうあるべきかという管理ルールを作り、いまやってないことも、これができたらどうなるの?っていうものを役員に見せながら、今は発生していない仕事を作って自分の居場所作りに専念することにした。
転職してから2カ月
2カ月も経つと社内の人間関係のパワーバランスなどだいたい理解できてくる。その中で見えてきたのは、社内に経理含めて管理系を網羅できている人間がいないという事だった。
たぶんある程度キャリアを積んだ40歳以上のおじさんが、スタートアップとかに転職してマッチするかアンマッチとなって窓際に行ってしまうかはこの時の対応だと思う。
・おそらくやってはいけない対応
できていないことに対して、こういうのないんですね~とか
前の担当者わかんなかったんですかね・・・
とか本人にそのつもりがなくてもディスるようなコメント
・おそらく正しいと思われる対応
できていないことに対して
マストでやらなきゃいけないことはスケジュールに落とし込みさらに細かいタスクに落とし込んだうえで、これがやらなきゃいけない事だけど自分でやっちゃっていいですか?この部分に関してはリソースも足りないので予算を分けてほしいと訴える。
マストではないがベターはものは、これができるとこういう事ができるってのを他社事例も含めて提案する。
OKをもらえたらマストと同じようにタスクに落とし、必要に応じて予算も確保する。
世の中絶対なんてことはないと思うので、あくまでも自分が実践して感じた「おそらく」ってことを書いてみました。
転職して半年が経過
2カ月が経ってからのことをうまく実践すると、完全に結果を伴わなくても、社内ではなんとなくリーダー格として認識し始める。結果が伴えば想定以上に昇給が起きる。
たぶんこの時点でおじさんはスタートアップに居場所を見つけたと思う。
スタートアップは若手の中途入社も多いが、ある程度キャリアを持って、バリバリにかましてやるぞ!って気合の入った若手は、おじさんと同じようにこの半年間の居場所を見つける作業で苦労している人を多く見かける。
結果自分で自分を追い詰めてしまい病んでドロップアウトしていく若手を何人も見送ってきた。
自分が不甲斐なくてっていって去っていく若手を見ると、苦しい気持ちはよくわかるからほんと切ないものがある。
転職から1年
このころになると会社に新しい仕事を作り、まずは自分がやってみて、それをマニュアル化し、業務フローに落とし込んで誰かにパスするというのが慣れてくる。
かつて自分が作った業務が他に人の手に渡り、そこでさらに改良されて育っていくのは、会社の成長を感じてとても感慨深いものがある。
また会社の文化にもすっかりに馴染んだのと、思った以上に社内の人間も入れ替わり、たった1年の在籍でも大先輩となっていて、新しい人たちに会社の文化が浸透できるよう伝授していく立場になりつつある。
転職してこれからのこと
スタートアップに転職した以上、どうやって会社がEXITしていくのかを見守り育て続けていかねばならない。
同時に自分は年齢的に人生のEXITも視野に入ってくる。
自分の会社もIPO目指して着々と準備中だが、IPOできたとしてその時自分は何歳になっているんだろうか
50歳までにIPOできたらそれは万々歳だが、そんな順調にはいかないだろうと覚悟はしている。
ただここでの経験を糧にもう一度別のスタートアップでやってみたいって思うのかと考える時があるが、たぶんそれはないかな・・・
正直スタートアップはやりがいとか経験より、なんの役職もないメンバーが経営者と同じ方向をみて一緒に考えていくくらいの熱量がないと難しいなって思った。
その熱量の源は、そこで働く人が好き、その事業が好き、その事業に関わる人が好き、好きだからみんなに知ってほしい
ってこの気持ちがないと続かない
そして、この気持ちを他でもう一度やるって自信がまったく持てない。
だからスタートアップ内で何度も転職していく人たちはほんとすごいと思っている。
こんな感じで転職後のことを長々と書いたけど
2年目3年目を目指しておじさんはまだまだ精進していきます。
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