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教育者という仕事

 今日、起業家シェアハウスsekiya.soにてとあるコーチングの方との出会いがあった。そして、その方と他の事業を組み立てる人の壁打ちが行われている姿を見ていた。
 事業をやろうとしている人は、教育関係の事業を開こうとしており、要は講師と親御さんとの面談の効率化を図るためのサービスを作成しようという内容の話だった。
 それを聞いたコーチングの方は、「これから塾業界は衰退していくサービスだからなあ」と話していた。今の日本は少子化とコロナによる経済への打撃によって衰退の一途を辿っている。おまけにyoutubeで海外や予備校の一流の講師の授業動画や実験動画を視聴できる時代となっている。また、Amazonprimeなどのサブスクの世界では1円でも安く提供できるか。もしくは、2,000円でどれくらいレベルの高いサービスを提供できるかについて奔走している。その状態にある日本で毎月25,000円以上するようなサブスクに誰が払えるだろうか。
 こんな状況で,ビジネスの世界において塾業界や教育業界が衰退してしまうと思われるのは当然なのかもしれない。
 しかし,教育者の仕事とは何なのか。子供にとって教育者とはどういう存在なのだろうか。
 そもそも,今塾業界において市場規模で言うと実は10年以上ずっと横ばいなのだ。でも10年で確実に子供の数は減っている。なぜか。本来,塾というところは一つのクラスで考えた時成績上位20%がさらなる高みを目指すため。成績下位20%が学校の授業に追いつくために通う場であった。しかし,今の時代親はとにかく塾に行けばいいという思考で、学校の先生も模試の結果のみで進路指導している始末だ。だから,中間の60%も今は塾に通うようになっている。そのため,生徒全体の数は下がっていても通う層が増えているから市場規模に良い影響が出ているのだ。では,今,生徒たちはどのような教育を望んでいるのだろうか。ただ,勉強をして成績を上げることが生徒のためとなるのだろうか。
 そう。それを考えることが教育者の仕事であると私は思う。今の時代,障害を持った子が増えておりADHDやASDなどはもはや障害ではなく個性という認識になっている状態だ。だからこそ,生徒たちにとってただ成績を上げさせることのみが教育と考えてしまえばすぐに生徒は消えてしまうだろう。
 だから,塾業界は衰退しているのではなく教育者の質の高さが要求されるハードルの高い事業となっているのだ。100人の生徒がいれば100通りのパーソナル教育を施せる教育者こそが勝ち残っていく。そんな弱肉強食の世界なのだ。

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