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ホウキ万歳!

みなさん、こんにちは!

わたし、掃除機持っていません


突然ですが、わたしは掃除機を持っていません。
学生時代に一人暮らしを始めてから、20年以上の間一度も所持したことがないのです。

ミニマリストやシンプルライフが広がってきた、今だからこそ、「掃除機は不要」という人も増えましたね。
実際、処分しても大丈夫な家電として、掃除機があがることも多いと思います。

しかし数年前までは「掃除機を持っていない」と言うと、「え?掃除はどうしているの?」と聞かれることが度々でした。
叔母からは「部屋、汚そう…」と言われる始末。

始まりは一人暮らし


一人暮らしの時は6畳の1Kという狭さで、反対に掃除機は邪魔でした。
小さな部屋の小さな収納では、掃除機は使用の便利さより、保管の不便さの方が際立ちます。

掃除をする時は、常に雑巾掛け×コロコロでした。
何度か引っ越しを繰り返してきましたが、常に掃除道具は雑巾とコロコロのみ!
畳もフローリングも、水拭きでさっぱり綺麗。
そのまま他の場所も拭けますし。

実家には掃除機はありましたが、綺麗好きの母親は掃除機は絨毯のみで、その他の場所は全て雑巾掛けでした。
休みの日に、せっせと雑巾掛けをしている姿を覚えています。
その影響が強かったのかもしれません。

床面積が広くなりました

しかし結婚し、二人暮らしになると床面積が増え、結果隙間も増えました。
畳の縁と縁の隙間。
ここって、結構埃が溜まりますよね。
正直、狭ーい隙間には雑巾もコロコロも太刀打ちできない…
その頃には時間の短縮も考え、雑巾以外にクイックルワイパー的な物も持っていましたが、どちらにしても狭い隙間の前では、無力な存在でした…

だから、掃除機なのか!
吸い取れば簡単に取れるものね、と。
そう納得しましたが、それでも購入するという発想がありませんでした。
長らく所有をしてこなかった分、イマイチ購入する意欲が湧きづらい。

しかし嫌がらせのように、畳の隙間や襖の溝、棚の下等、非常に取りづらい場所に埃は溜まり続けます。

いっときは、ダイソンのコードレスクリーナーを調べたりもしました。
これなら、収納の場所も取らないしなぁ、でもお値段高いのよねぇ、とか言いながら。

そうだ!ホウキがあった!

そんな時思い出したのです。
実家にあったホウキの姿を!
「そうか!その手があった!」
ホウキなら、隙間でも難なく掃き出す事ができちゃう。
早速、近所のホームセンターに行って、昔ながらのホウキを一本購入しました。
価格は1000円程度でした。
ダイソンは幾らだったかな?

懐かしい雰囲気 ホウキモロコシの箒


実際に使ってみた

で、実際に使ってみると、これが実に良い塩梅なのです。
ホウキでも十分に埃は取れます。
隙間に溜まり形を成した物だけではなく、何も無く見える床も、掃いてみるとパウダー状の埃が薄ーくある事に気がつきます。

人って普通に生活しているだけで、埃が出るのね、なんて妙に感心したりしました。
これは、吸い取ってしまう掃除機では分からない事ですね。

じゃあ、難点は?

難点は、掃いている最中に埃が舞い上がる、と言う事です。
窓が開いていて、風なんて拭いた時には、そりゃあもうもう…
そのために昔の人は、出涸らしの濡れた茶葉を撒き、埃を絡め取りながら、という知恵を使ったのでしょうね。
後は、コーヒーの粉とか湿らした糠とか色々。
しかし、我が家は緑茶を飲まない!という盲点が!
ので、コーヒーの粉と糠は試してみたのですが、箒の毛先が汚れるような…
確かに、埃を絡め取り舞い上がりづらくするという、本来の目的は達成していますが、あまりにも細かい形状の物は、それはそれで毛先を汚して取り除くのに手間が掛かってしまいます。
数回試してみたのですが、どれもこれもイマイチな気がしてやめてしまいました。

結局これについては、風が強い日は窓を閉めて手早く掃除を済ませる、に落ち着きました。

さらに上を求めて

そんな感じで、わたしのホウキに置く信頼は中々の物でしたが、そうすると更に快適さを求めてしまうのが人間の悲しい性ですね。

掃き残しがある事が、気になり始めました。
いえ、雑巾掛けと併用している時は問題ないのですが、時間的な問題でホウキのみですと、微妙な掃き残しが発生します。
これは、ホウキの毛の密度による物だと考えました。

そこでリサーチです。
全国のホウキ愛好家の皆様は、どんなホウキを使っているのだろう。

そして「棕櫚箒」(シュロホウキ)に行きつきました!

我が家の鬼毛箒 結構使い込んでいます

「棕櫚箒」シュロホウキとは?

棕櫚箒(しゅろほうき)は名前のとおり、棕櫚の木の幹の皮を穂先の素材に使った和箒です。

原料の棕櫚皮の繊維は、数ある天然繊維の中でもすぐれた性質があり、細く弾力があってしなやかで、耐久力・荷重力が強く、水の中でも腐りにくく、様々な用途に使用されてきました。
棕櫚箒や棕櫚タワシもこの棕櫚の特性を生かして作られており、自然素材でありながら丈夫で長持ちします。

幾つか種類がある

棕櫚箒は3種類あります。

「本鬼毛箒」「鬼毛箒(タイシ箒)」
こちらの2種類は、修理をしながら長く使えるようです。
「皮箒」
こちらは原則修理なしで、使い切りとの事です。

棕櫚箒は鬼毛箒・皮箒も、いずれも原料は棕櫚の木の皮ですが、元々の皮自体の繊維の太さや質、使用する部位、製法や耐久性、掃き心地が異なるようです。

それと、わたしが興味を持った部分は、棕櫚の繊維には適度に油分が含まれているので、ワックス効果で使い続けるうちに畳や床に艶が出るという事です。

が、この部分については、まだ効果は不明(笑)

また、素材以外に柄の長さや幅の広さなどでも、いくつかの選択肢がありますので、実際に使うシーンや好みで選ぶと良いです。

まとめ

掃除機を使用する際のちょっとした問題点、
電源の確保、保管場所の確保、掃除機自体の重さ、使用時の騒音等々、
それらは、ホウキで解決できます。

また、そこのちょっとした埃を取り除きたい!という、その瞬間の行動が楽ですね。
その度掃除機を出し入れするのは、ちょっと手間だな、と感じていた方にはその部分だけでも解消されると思います。

ただ、棕櫚箒に限って言えば、少々値段が張ります。
しかし、何年も使える物ではありますので、値段を差し引いても十分満足!というのが、わたしの実感です。

「ホウキ、気にはなっていたんだよね」
そう考えている方は、いきなりの棕櫚箒ではなくとも、もっと安価な物からでも試してみるのはいかがでしょうか?
掃除がもっと手軽になるかもしれません。

ホウキ、万歳!


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