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遅めの上京

齢25にして、色々な思いが巡り、遅めの上京をした。
さほど特に変わらないだろうと鷹を括っていた上京。
先に根を上げたのは体の方だった。

慣れない電車通勤、業務時間も長くなり、睡眠時間は取れて5時間の毎日に限界を感じ始めていた。
収入は元いた場所と変わらず、
満員電車に朝から潰される日々。
社会人5年目としての自信や、今まで培った技術がある自身は入って1か月で無くなった。
技術も何もかもが上で、何もかもが大変な街。
刺激はあるが、友人などもおらず、心の支えもない。
毎日泣きながら終電で帰る毎日を過ごしていた。

高熱、腹痛が止まらず仕事を休んだ。
なかなか治らず、涙も止まらない。
こんなにも出来損ないで心も弱かったのかと、
自分が情けなくなった。
その日から仕事には行けてない。

元いた場所にいる家族や友人は帰って来いという。
だが東京で何も成し遂げないままに帰れるわけはないと自分が言っている。
しかし辛いのも事実。どうすればいいのか路頭に迷う。

自分は何かを成し遂げる人間だろう、
そろそろ25歳だし、これから先独立も視野に入れ、
頑張らなきゃという矢先の挫折。情け無い。

新卒で上京した友人は全員帰って行った。
その気持ちがすごくわかる。社会人に慣れてないままに上京した人は本当に尊敬する。素晴らしい。
そのまま続けてる人は尚更。
しかし、東京で精神を壊し、帰ってきてもなおその病に苦しめられ、亡くなった人も知っている。

東京は楽しいが苦しい。
勉強にはなるが孤独。

これを楽しめるようになりたい。
心も体も壊れないように、頑張るしかない。

もう少しいよう。そしたら何か変わるかな。
東京に友人を作りたい。

4月から新しい環境で辛い人もいると思う。
壊れる前にヘルプを出せる勇気だけは持ちつつ頑張って欲しい。

人生は仕事が全てではない。
生きることだけを目標にしてもいいんだ。

今は日向ぼっこをしながら公園でこれを書いている。
明日から仕事に復帰しようと思う。

上手くできるかな。

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