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ひとり娘の育て方〜バレリーナから東大〜

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ひとり娘が生まれてから、引っ込み思案でこわがりだった娘が、家族での外国生活、バレエとの出会いを通じて自立心や自己肯定感を高めていった過程を書いていきたいと思います。少子化の現在、…
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#子どもとの関わり

⑧情報過多から子どもを守る

 私の娘はいわゆるZ世代で、生まれたときからデジタル機器に囲まれて育っった新しい世代です。生まれた頃、もちろんすでにPCや携帯電話(いわゆるガラケー)は一般化していました。物心つくころからは、つぎつぎとスマホやタブレットが身の回りに登場し、私たちは日常的にデジタルを通して情報の洪水に浸されていきました。  子どもが生まれたとき、私と夫は、このような情報過剰の環境が子どもに良くない影響を与えるのではないかととても心配していました。当時はスマホを幼児に見せっぱなしにするいわゆる

④子どものことばとの出会い、つきあい方

 前の章で書きましたが、とにかく娘には新生児のときからできるだけ話しかけていました。そして毎日の絵本と歌の時間。そのおかげか、娘が言葉を覚え話すスピートは早かったように思います。子どもによって成長するスピードはそれぞれですから、早ければ良い、と一概に言えませんが、言葉を覚え、それを使いこなしていくさまを見るのは、親としてとても楽しいものです。  娘が最初に覚えた言葉は、残念ながら「ママ」でも「パパ」でもありませんでした。子どもは生まれ落ちた瞬間から、親の大きすぎる期待を裏切