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地面に生きる者たち


















 





ツレとスーパー銭湯に行った。


最初に露天風呂に入った。


すぐ近くにいた年配2人の
会話している声が大きすぎる。


ゆっくり静かに入れない。


ちょうど壺風呂が空いたので移動した。


しかし大きい声はまだ届く。


人差し指で両耳をふさいだ。


聞こえなくなった。


というか無音になった。




夜空を見上げた。


小さな星が多く見える。


空気が澄んでいる。


星を眺め続ける。


湯船に浮かんでいるせいか


夜空に吸い込まれていくような感覚。


心地がいい。




目を閉じた。


すぐに息子の顔が思い浮かんだ。


高校の入学式で息子を怒らせてしまい
それからは会うことを拒否されてしまう。


連絡さえも取ることができずにいた。


それが最近になり関係性を
取り戻すことができた。


ツレのおかげだ。


家に泊まりに来なくなっても


電話に出てくれなくても


LINEを既読スルーされても


一方通行だとしても


親としての想いは伝え続けるべきだと。


想いが届くのに何年かかったとしても


〝息子さんを気にかけてるんだよ〟


という想いを伝え続けないと。


そう教わった。




その言葉を素直に信じて


教わった事を実践してきた。


それが功を奏して


息子との関係性が修復できた。


ツレには本当に感謝しかない。


ありがとう。




久しぶりのスーパー銭湯。


自分を見つめ直したり
振り返ったりするにはいい場所。


月に一回は来ようか。













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