砂の城

自分が誰かに好かれるってイメージが無い。
好かれたかった時代はあったけど、いつの間にかどうでも良くなった。

ちょっと気付く事は色々あって出来るんだよね。
でさ、お節介だしさ。
自分が無駄にした時間や失くした物や人、、
そんな中にはもしかしたら、幸せになれる鍵を持ってたかもしれない人がいたりする気がして。

思い出す事は痛みを呼び戻すから嫌いだなあ。
思い出は美しいままで永遠にそこにある。
同じ様に痛みも変わらない強さで留まるのかもしれない。

そんな事を考えるのが嫌になってさ。
悩む事は足踏みをしているだけで、一歩も進んで無いと思うからね。

せめて誰かの痛みは止めてみたくなるんだ。


だけどさ、、
大抵は伝わらないよね。

悲しいけど伝わらない。

伝える力が自分には無いって突きつけられる。
変な人だと片付けられるのは慣れたなあ。

まあいつかその人が本気で答えを出さなきゃならなくなった時に、言葉の欠片が道を開く鍵になる時も来るかもしれない。

そんな風に思うのが1番良い。


だから僕は人と関わるのが嫌いだ。
関わると見えてしまうものや感じてしまう事がある。

そんな気持ちを分かる人は居ない。
今も前も居ないなあ。

そう前、昔、、あの頃かな。
愛していたなんて、嘘なのかな?
どうしていつも突然に砂の城みたいに
この手を擦り抜けて終わっていくのかな?

そんな風に思うのは
あの頃に2人が好きだった映画を見たからだな。

喜びが同時に痛みを連れて帰ってくる。


そうね。
そうだね。
君は今、元気かい?

でも、それは、
もう僕の想う事じゃないね。


誰かが涙を拭けたなら
それでいい。

そう言う度に痛みは痛む。

そんな僕に気付いてくれる人は居ない。

久しぶりに
もうその行為すら忘れていたのに
何だか泣きたくなった気がしてる。 


夜はまだ寒いから
そんな見せない自分と対面するのかな?

暖かくすれば、きっと大丈夫だ。
自分の魂を護れるのは、もう自分しかいない。

この先も居ない筈だから
そう思って背筋を伸ばす。

ずっと眠れない夜が続いた。
眠るとどうしてか怒られてばかりだった。
人肌の温もりが無いと眠れなくなった。

今は1人でも眠れている。
孤独な魂でも抱えていれば少しはマシになる。

そんな進歩を分かってられるのだって
自分だけだ。

小さくてもいい。
砂の一粒でいい。

そんな喜びを積み重ねていこう。

「喜びなら誰の傍にもあるよ。
 何故、人は遠回りする。」

そんな歌詞が心に流れた。


to be everyday life

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