
音として曲を楽しむ
楽曲を聴くとき,皆さんはどこに注目されるだろうか。
私は今まで「この曲の歌詞が〜」「ここのギターが〜」と曲の一要素でその楽曲の良さを感じていたが、最近はめっきりそれがなくなった。代わりに旋律と歌詞を含めた音としての気持ちよさ,音としての完成度で楽曲を聴くようになった。
そのような変化から,今までは聴いてこなかった洋楽なども聴くようになった。歌詞の意味が分かるに越したことはないが,音として聴くようになってから敬遠していたものがスッと入ってくるようになった。
ただの洋楽に飽き足らず,最近ではGlass Beamsなどインストのバンドまで聴くようになった。
最近,踊ってばかりの国のライブを観た。
本当に生き様としての音楽を見せつけられた。下津さんの声,メンバーの奏でる音と醸し出す雰囲気全てが融合して快感となって,まるで何か危ないものをやったような脱力感に襲われた。
特にLemuria,On the shoreでは涙がこぼれそうになった。感無量とはこのことかと思った。
もちろん歌詞など一要素に拘ることを否定しないが,その拘りを取っ払うことによって自分自身の音楽の幅が広がった。
もちろん,歌詞が好きな曲などもあるが,ただ今は音として気持ちの良さを追求したい。
