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エッセイ【白い民族の宗教】


【まえがき】

世界には様々な宗教が有りますが、世界3大宗教の一つキリスト教が日本に伝えられたのは1549年、スペインのイエズス会から派遣されたフランシスコ・ザビエルの布教から始まります。此れは歴史の教科書で習いましたね。

所が、豊臣秀吉の時代に勢力を拡大したキリスト教徒が新道や仏教を迫害、神社仏閣を壊したり、ポルトガル商人により日本人を奴隷として海外に売買した事があり、秀吉は宣教禁止、奴隷商人を追放したとの説があります。
西洋の研究家は其れを否定しているそうですが、イエズス会が新大陸や南米を侵略、現地人に仕掛けた行為から否めない事実とも受け取れます。

時を経て第二次世界大戦後の日本にはヨーロッパからカトリックの司祭(神父)が布教の為に来られていました。

私が産まれた地域の教会にはフランスから数人の司祭が来られて我が父は入信を決め家族全員がカトリック信者に成りました。産まれたばかりの私も選択権なしに洗礼を受け産まれながらの信者となった訳です。

【キリスト教の発祥】

キリスト教は、紀元後30年頃、イエスが十字架に架けられ死して3日目に復活したことを信じ、キリスト(救世主を意味する)と崇めた少数の信者団体である原始キリスト教団が出来た事に始まります。

11世紀頃に現在のカトリック(ローマ・カトリック)ギリシャ正教に分かれます。更に16世紀の宗教改革時にカトリックからプロテスタントを始めとして幾つかの宗派に分かれます(ざっくりと)。

キリスト教諸派の概略樹形図です。あくまでもザックリとした概略です。WIKI

宗教も神と深い関わりを信じる原始的な時代は純粋に人々の心を救う為の布教で有り、信者の中から最も神との関わりを持つ人が選ばれ指導者となったと思われます。

然し、長きに渡る時代を経て信者が増えるに付け指導者たちの中には善を装いながら邪な考えを持つ者も現れたのでは無いでしょうか。
会社でも組織でも所帯が大きくなると派閥も産まれ忖度も絡みます。

カトリックの三角組織図

カトリックの場合は、トップに立つ教皇が亡くなると[コンクラーベ]
(根気を比べる根競べじゃないです😁)と言う選挙が行われます。

枢機卿(Cardinal)の中から数人選出され、その中から教皇が選ばれますが、裏側で様々な駆け引きや取り引きも有ったようです。

枢機卿と言えば貴族の一族からの出が多いことで結構な財産持ちもいたでしょうから、当然袖の下の取り引きで教皇に就任した人も居たと思われます。

*コンクラーベはwowowドラマ[ボルジア家~愛と欲望の教皇一族]の中でも描かれています。

ドラマ[ボルジア家~愛と欲望の教皇一族]

【運営資金あつめ】

布教により多くの信者を集めると、入れ物が必要になります。
儀式(ミサ)を行う為の神の家なる教会や立派な大聖堂の建設が盛んに成り運営資金が必要になります。  
 
教会を通じて信者から、何かにつけて献金や寄付を募ります。
何処からか殉教者の遺骨などを探し出しては持ち帰り[聖人の遺骨][聖女の遺骨]や[聖遺物]なども手に入れ安置、更なる仕掛けで聖像から涙を流させたり、奇跡などを装い宣伝、人々を詣でさせ寄付や献金を集めます。
 
📖参考ミステリー小説《[修道士カドフェル]聖女の遺骨求む》

 エリス・ピーターズが描くウェルズの修道院を舞台に修道士カドフェルが 
  様々な事件を解決していくミステリーシリーズの一冊です。DVDも有ります。

教会のバザーなども資金集めに都合の良い催しですね。
細かい話ですが、信者の務めとして私も趣味の腕を生かしてバザー当日の丑三つ時に起き出して2種類の和菓子をセットにして数十パック作り納品した事が有りました。勿論、材料費は此方持ちですから、教会は〇儲けで御座いますwww
 
そうして集まった資金ですが、現在は、その宗教の総本山バチカンに全て集められ其処から世界の教会へと配布されるとか聞きます。

ま~あ、バチカンの建物の地下倉庫には巨万の富や写本の数々に禁書、美術品などが保存されているそうです。貧しい人々への支援は本当にされて居るのでしょうか。様々な情報から疑いを持つ現在です。

様々な情報と申しますと、数年前にニュースでも報道されておりました。
聖職者達の〇〇〇愛。可成りな聖職者達が逮捕されたとか。
何しろ禁欲生活が規律ですからはみ出し者が出るにしても、聖職者の
「せい」の字が違うのではと考えてしまいます。

【罪に対する宗教】

又、山ほどある戒律も厳しいようですが、彼らにとって都合の良いように解釈されておりました。民衆は信ずる宗教の上位の者から教えを賜ると頭を下げ精神はコントロールされてしまいます。

何故、男は良くて女が高度な知識を持つと駄目なのか。当時、薬草の知識が豊富で病を治す技術を持った女性は魔女と呼ばれ火刑にされる理不尽さ。
 
宗教に疑問を持ち枠から外れると異端者と言われて捕えられ宗教裁判の末に処刑されます。怖がらせて従わせる宗教に本来の意味はないと思います。

 死後の世界として天上絵が有ります。対して地獄絵が有りますが、あのような怖い所は無いと申します。

イエズス会が出来る以前、11世紀末から13世紀にかけて西ヨーロッパのキリスト教徒が東欧や中近東各地に対して行った十字軍遠征は1096年から1270年までの約200年の間に7回の遠征が行われました。十字軍はローマ教皇の呼びかけによって結成されイスラム勢力が占領する聖地エルサレムの奪回を目指し異教徒討伐の名目で戦わせたのです。

歴史の中でも多くの宗教戦争が有りましたね。
宗教の戒律の中には基本では10の戒めが有ります「殺すな、盗むな」を筆頭に。戦争は其れらを無視して全ての戒律を破り、特に宗教絡みの戦争の残虐さは類を見ません。

【イエズス会と侵略、戦争】

イエズス会は、カトリック教会内の司祭修道会で、16世紀にスペイン北部バスク地方出身のイグナチオ・デ・ロヨラ(1491~1556)によって創立されました。フランシスコ・ザビエルをはじめとするパリ大学での同志6人と共に設立し、1540年に教皇パウロ3世から正式に「イエズス会」として創設の認可を受けました。

其処で布教活動の名のもとに新大陸へと侵略に向かいます。神の名イエス・キリストの名を掲げカナダからアメリカ大陸、中南米へと手を伸ばし原住民を殺戮の憂き目に遭わせ財宝や土地を奪いました。絶滅させられた民族も有りました。
 
勿論、日本にも布教に来ましたね。然し、日本の神、八百万の神は西洋の神々より強く穏やかに手を出させなかったようです。
 
10の戒め以上の罪を犯す戦争に於いて何が神なのでしょうか。全ては神の名を借りた人間の欲から始まった事。神は其のような事は望んで居られないでしょう。
 
そうして、戦争を陰から擁護しながら双方に武器を調達して現在まで数々の戦争の立役者となり巨万の富を得た欧米の闇の一族が世界に幾つか散らばっています。
其の内の筆頭勢力は、米国と英国にいます。
彼らが画策した戦争犠牲者の数は世界に計り知れぬ程います。

此の画像は戦いで亡くなられた兵士達の墓、十字架は数限りなく続いています。

【宗教への思い】

私は、個人的に10年余り以前に宗教から離れました。
神に祈る為に宗教は必要無いのです。
神に祈る為に教会も必要ありません。
神に祈る為に聖像も必要ありません。

増してや人としての規律が守れない聖職者など必要ないのです。
迷える魂の導きが出来ない聖職者も必要ないのです。

神に祈る為に必要なのは心。
心を無にして全ての生きとし生けるものが天命に従い安らかな最期を迎えられるよう愛を込め一心に祈ります。私欲に関しては祈りません。

今の私が此の世に存在するのは御先祖様の御陰なのです。
日々、感謝の思いで祈っております。
 
此れからも、世界の歩む道が平和への共存を目指す事を祈りつつ、今回も話を終えます。


不眠症の方にどうぞ~😴  宗教に関係なく音楽は素晴らしいです。

長々と御付き合い頂き有り難う御座いました。