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エッセイ【愛猫ナナの思い出】短歌5首

今日は2月23日
一日遅れですが、昨日に続いて[ニャンニャンさんの日]が有っても良いでしょう❓
 
猫大好き人間なんです。
 
猫、ネコ、ねこ(=^・^=)
 
[ネコ]って単語だけで[可愛い]が浮かびます。

我が家には、既に🌠の国に我が御先祖の元へと旅立って
久しいですが、ナナちゃんって雄猫がいました。
 
可愛くて[ナコボちゃん][ナコちゃん]とか
複数の名前で呼んで居ました。
 
出会いは、丁度、自宅介護をしていた母が亡くなり、一つのライフスタイルからピースが抜け落ちたような日々、散歩途中の御近所の家の玄関先に座っていたフワフワの長毛種、猫品卑しからずの様子に一目惚れ。
 
ですが、其の家の猫では無く一カ月程経っても御世話になっている様子を
見かねて奥様に声を掛けて見ました。
 
どうやら深窓の坊ちゃん猫で家から出たものの帰り道が判らなくなり迷い猫になってしまった様子でした。
 
マンションで飼われて居たのか声帯を焼かれる手術をされたのでしょうか、掠れた鳴き声しか出さず去勢もされて居りました。
本来なら奇麗な鳴き声だったろうにと思います。
 
一ヶ月経っても飼い主が現れないとは、事情があったものと見て早速、
引き取って帰りました。

1999年5月、我が家に迎えた時の写真です。

まるで、母からの贈り物のように思える猫で、
其れまでの歴代猫の最後として全ての子達の良い性格を持ったような賢い猫でした。
 
推定年齢5歳ぐらいの猫。猫も長生きになりました。
年齢的に生き物を飼うのは自身の年齢を考えると責任が果たせるのか迷いましたが、幸いな事にナナが先に旅立ってくれました。

老衰の日々、段々食べる量も減り最後の頃は、今のようにチュールなど無いときです、白身魚のすり身を作りカツオ出汁で緩めて毎日食べさせました。
 
全ての生き物は、何時か終わりを迎えるものです。
彼も動物病院で医師に診せる事なく神の手に委ねて、
彼の身体が老衰により彼方の世界へと旅立って行くのを愛おしさと
寂しさの中で見守り自然の儘の別れをしました。
 
最期が近付くと全ての物を身体から出し切り3.5㎏だった体重が1㎏になり
苦しむ事もなく天晴な息の引き取り方をしました。
 
今、此れを記しながら数々の思い出に浸り涙ぐんでしまいました。

 ✒【君の声聞こえて聴けぬ寂しさも耳に届くはボーイソプラノ】 

✒【春の陽の微睡みうつつ穏やかな最後の日々を送る愛猫】

✒【愛猫は軽き重みを残しつつ抱く腕より離れ行かん】

✒【柔らかき温もり残し愛猫は星と転じて逝く冬寂し】

 ✒【君去りし後も足音コトコトと気配感じる遠き日々哉】


御目通し頂き有り難う御座います<m(__)m>