俳句【春の寒芍薬】五句
✒【風光るひと日に揺れて寒芍薬】
キンポウゲ科の花で12月頃から翌年の3月頃とも2月頃から5月頃までと、
何れにしても花期が長く人気のクリスマスローズ。
今回は[春]の季語で、和名の[寒芍薬]を詠んで見ました。
✒【春風と戯れ遊ぶ寒芍薬】
冬の貴婦人とも、冬の宝石とも言われるクリスマスローズは、明治から大正にかけ日本に薬用植物として導入されたものは一重咲きの原種(ニゲル)と思われます。
現在の品種改良された八重咲や色数の多さによる派手さの無い
俯いた静かな風情から和名は「寒芍薬」とか「初雪起し」「八手花笠」と
呼ばれ茶花として茶席を彩りました。花言葉は「慰め」
福寿草と同じく花弁と思われている部分は「萼片」が進化したものです。
✒【春浅し伏し目がちなる寒芍薬】
✒【花菜漬け手を止め眺む寒芍薬】
✒【春光に微笑みみせる寒芍薬】
👆お気に入りの八重咲きのフローレンス・ピコティです。
赤紫の覆輪と中央の浅緑の兼ね合いが気にいってます。