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無限恐怖症

 小学校2年生の頃に親戚の家に預けられていたことがあります。何日も何日も両親に会えなくて、寂しくて、ある日テレビを見ていたら「隕石が落ちてくるかもしれない」というニュースがやっていました。それを見て、この地球が滅んでしまうのかもしれない、お父さんとお母さんに会えなくなってしまうかもしれないと思って泣いていました。本当に悲しくて、悲しくて、今でも覚えています。それを見かねた親戚が両親と電話をさせてくれたのですが、両親がとても忙しい時期だったので、特に母親に頼ってはいけない、迷惑をかけちゃいけない、本当はお母さんに会いたいけど、今は迷惑をかけちゃいけない、お父さんで我慢しよう…と考えてひたすら「お父さんに会いたい」と言っていました。本当に寂しかった。
 そして、その日見たニュースのことが頭から離れず、どこまでも続く宇宙が怖くて、寝る時もそのことを考えていました。深い深い暗闇の先、私たちはどうなってしまうのだろう、いつか終わりが来るのだろう、みんな死んでしまうんだ、終わりが怖い…ずっとそんなことを考えていました。今でも寝る前に「死」について考えてしまうのもそのせいなのでしょうか。無限恐怖症だからか、終わりがないことが怖い。ずっと続く人生が怖い。早くピリオドが見えますように…。

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