本田健氏の『幸せな小金持ちへの8つのステップ』

<シネマでTOLK&本でコミュニケーション 29>

訂正とお詫び=前回<28>で漢字のミスがありました。「出参」→「出産」です。すみません。いつも早朝にゆっくり時間をかけて入力するのですが、この日は夕食前の時間帯でちょっと慌てておりました。

大阪から石川県の奥能登へ移住するとき沢山の本を処分した。そして9か月後に同県の加賀地方へ再移転する際は、頁に赤ラインを入れた個所をどんどん入力してUSBメモリに保存した。
移転後も時間があれば、入力・保存・処分を続けている。

今週も数冊を処分。3冊入力して保存したが、特に本田健氏の『幸せな小金持ちへの8つのステップ』という著書を夢中で入力(再読)した。
読書する場合、黙読より音読のほうが頭に入るらしい。筆記やキーの打ち込みはもっと頭に入るだろう(でも私の場合はすぐに忘れる)。

経営コンサルティング会社や会計事務所など複数の会社を経営するお金の専門家である本田氏は、大金持ちになるのは難しいが小金持ちならそれほど難しくないと言う。
だから「幸せな小金持ち」になることをすすめているが、本田氏が言う「小金持ち」とは……★1億円の資産を持っている、★何もしないで年に3000万円の収入がある、★ビジネスから2500万円ほどの収入がある、★投資その他の収入が5000万円ほどある。

小金持ちといっても庶民にとっては別世界。ずっと庶民の世界で生きている私には「ちょっと頑張れば手が届く世界」ではない。私がどうしてこんなタイトルの本を買って読もうと思ったのか……。
でも今回、夢中で再読したのは、読んでいて楽しくなる。ワクワクする。こういうことなら私にも可能と思える内容もある。

そこで、私と同じように「幸せな小金持ち」は目指さなくても「幸せな庶民になりたい」「今よりももう少しだけ豊かになりたい」と望む人たちのために、私が印象に残った文章をまとめてみることにしました。
題して、『幸せに、ちょっと豊かに生きるための習慣15個条』

1 お金についてマスターしようと全く考えない人は、お金に縁のない人生を送る。幸せな小金持ちは常にお金について真剣に考えている。つまり人生をどう生きるかについて毎日頭を使っている。
2 お金のこと、人生のことを教えてくれる人が必要(幸せで豊かな生活に導いてくれるメンターや友人が必要) 。まわりにそういう人がいない場合は、本を読む、映画を観るなどして、学ぶ。
3 お金に縁のない人は、短期的な視野。金持ちになる人間は長期的な目でものを見る。ローンも金持ちはできるだけ利用しない。クレジットカードさえ使わない人がいる。
4 豊かになるためには、プランや行動力が必要。成功する人は決断が速い。行動が速い。やろうと思ったことはすぐやる。
5 大好きなことを仕事にして、ワクワクしながら暮らすこと。でなければ豊かになっても幸せにはなれない。大好きなことをやって幸せになった人には人が集まってくる。お金も集まってくる。好きなことをやって生きている人は穏やかで平安に満ちているから。
6 幸せな小金持ちは、物や家族や友人や時間やお金などを、とても大切にする。
7 幸せになるのは…成功するのは、偶然ではない。人生では自分に必要なことが起こると信じる。
8 金持ちの家はどの部屋もきちんと整理整頓されている。(汚れた部屋に幸運は訪れない。特にトイレをきれいにするとお金が入ると別の著者が書いている)
9 幸せな小金持ちは、人を喜ばせるのが好き。自分にもたっぷり与え他人にも惜しみなく与える。
10 幸せな小金持ちは、学ぶのが好き。知ったり学んだりすることに喜びを感じる。
11 ある富豪が言った言葉=「感謝は人の心を開き、運命を開く」。幸せな小金持ちは、どんな些細なことにも「ありがとう」と感謝する。
12 富豪は、富豪になる前からよく寄付をしてきた。自分の持っているものをまわりの人と喜んで分かち合う。人と分かち合わなければ、あなたの元にお金はやってこない。彼らはボランティア活動にも積極的。
13 お金を使うことに関して「パーキンソンの法則」というのがある。「支出は収入ぎりぎりまで増えていく」という法則。イギリスのパーキンソンという人が発見した。だから収入が増えても残らない。お金を増やすためには、このパーキンソンの法則を打ち破る必要がある。
14 「たくさん稼ぐ」「賢く使う」ことをマスターしたら、次は「お金を守る」。お金を失うのは簡単。あっという間に無くなる。ありとあらゆる勢力があなたのお金を狙うので、それに立ち向かわなければならない。
15 豊かになっても、お金と健康的につき合っていないと、病気になる人が多い。取引先などにはたっぷり支払う。ケチると運を呼び込めない。

私は、本を読む前から自然に行っていることがある。昔も今も実践していることがある。だからなのかよくわからないが、最終的に失業して大阪から石川県に移住してきたのだが、不思議なくらい昔から必需なものは手に入る。生きていくために最小限必需なお金は入ってくる。私は本当にツイている。感謝している。

だから、「大丈夫、この先も生きていける」と根拠はないのに確信めいた直感のようなものが私の心を安心させている。
昔はフリーライターとして恵まれた収入を得ていた私も、超節約生活の貧乏お婆になってしまった。でも日々幸せに暮らしているので、私はこのままでもいいのだけれど……
もし、あなたが本気で「幸せな小金持ち」「これまでの自分を変えたい」と決断し、行動するなら、本を手に入れて読んでみてください(もっと多くのことを成し遂げなければならない)。

<『幸せな小金持ちへの8つのステップ』本田健、ゴマブックス、2002年5月初版第1刷発行>


 


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