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願いごと
とある女子中学生が、ついたての向こうで言いました。
「ねぇ、暇だから、どっか行かん?」
わたし:いいよ~。どこに行く?ドライブ?
とある女子中学生:たまには違うところに行く?
わたし:いいよ~。どこに行きたい?
とある女子中学生:……。
わたし:お皿が割れたから、無印良品に行きたいな~。
(行くって言うわけないけど。😊😊)
とある女子中学生:う~ん、じゃあ、◯◯◯◯◯。
(=この辺にあるショッピングセンター)
わたし:( …… えっ、)
( えー!!!! うっそお!! どうしたん??? )
と、息を吸い込むわたし。
だって、コロナ禍に入って以降4年半、とある女子中学生は人の集まるところ・学校の友達がいそうなところが苦手になって、そういうところにはぜったい近づかない人になっていたから。
だけど、これは……、このタイミングでは、そんな気持ち、おくびにも出すわけにはいかない。驚いたり、喜んだり、叫んだりしてはぜったいいけない。
と、一世一代の冷静さを装って、
わたし:いいよ~。これが終わるまで5分待ってね。
と、やっていた机上の整理を続けるフリをするわたし。びっくりしすぎて、何をどこに置いていいやら分からなくなりそう。💦
というわけで、女子中学生と「街」に行ってきました😊😊。
二人とも久しぶりなので、中学生向きの洋服の売り場がよく分からず(4年半前は子供服だったから)、エスカレーターで1階に降りたり、また2階に上ったりしながら、店内を無駄にうろうろしながら探す。
途中、秋のカラフルなベレー帽が売ってあって、買いもしないのに、ついつい二人でいろいろ被って遊んでしまいました。
でも、そもそもこういうとき、わたしは人を連れて回るのは苦手で、誰かについて行きたいタイプ。女子中学生や予備校生が小さい頃も、ひたすら二人の行きたいところについて行くだけのお母さんでした。
ところがこの度、女子中学生は自分の行きたいところに率先して行ってくれず、わたしの斜め後ろにぴったりついてくる感じなので、二人して「先にどうぞ、どうぞ……」な感じになって、ぜんぜん進めない。ちょっと人の邪魔になっていたかもしれない。妹と妹じゃあ、だめみたいですね😊😊。
でも、主体性なき二人も売り場を見つけて、楽しく買い物をしたのでした。
とある女子中学生が、遠慮がちに店内に吊り下げられたスカートをちょっと手前に引っ張って考えるように見ていたり、「これは?」とわたしの指し示すシャツににまっとしたり、きれいに畳まれたブラウスを広げてじーっと見たりするのが、やけに新鮮。うわ~、😊😊……。
とある女子中学生は吟味の末、リボンのついたベージュっぽいグレーのブラウスを1枚、紺色のカーディガンを1枚、半袖のチャコールグレイのクルーネックシャツを1枚選んで(なんでそんなに渋いんだ)、「スカートは去年のがあるから。」と言いました。
リカちゃんみたいに、お店ごと買いたくなったりしないところが、我が家の人だな、と思ったのでありました。
ただそれだけです。おしまいです😊😊。