やってはいけないこと
今日は、NHKの『映像の世紀バタフライエフェクト「9.11 同時多発テロへの点と線」』を見てしまった。
というのが、先週の水曜日が「9.11」だったわけだけど、新素直科で授業中、音読してもらう誰かを当てようと、
わたし:「今日は11日だから、11番……、あ!、今日って”9.11”やね?」
少年たち:「あ~……?? ……大震災??」
わたし:「えー!いやいや。そっちじゃなくて、え~っと……」
と、説明しようとして、世界貿易センタービルが、え~っと、???、なんだったっけ?? に、なってしまったからです。そのころ、すでに社会科教員だったし、この3年間、毎年教えているにも関わらず。
だから、復習。
オサマ・ビンラディン氏の父親のムハンマド・ビンラディンは、一代で財閥を築いた人なのだそうだけど、敬虔なイスラム教徒で、イスラムの教えに忠実な人で、意外に私利私欲のようなものを好まない人だったらしい。
その17番目の!子どもだったオサマ・ビンラディン氏は54人の兄弟の中で最も敬虔なイスラム教徒で、聖地メッカのあるサウジアラビアを神聖視していたらしい。
だから、それまで砂漠の田舎の国だったサウジアラビアがどんどん西洋式に都市化され、変えられていくことへの嫌悪感や、アメリカ資本と手を結んでそれを推し進める王家への不信感がとても強かったらしい。それが最終的には資本の力で世界を支配するかのようなアメリカへの敵意になり、アメリカ資本ロックフェラーの建てた世界貿易センタービルのツインタワーに、航空機を激突させるというテロ行為に駆り立てた、ということだったらしい。
ものすごく端折って言えば、そういうことらしい。
…………。
見終わって、すっかり悲しい気分になってしまった。
番組の最後のほうで、元FBIの職員の人が、ツインタワーを守ろうとFBIを辞めて、テロの一ヶ月前に一人でツインタワーの警備員になって、9月11日のテロ直後、北タワーで保育施設の子どもたちを助けた後、南タワーに入り、恋人に「大丈夫、またあとで。」と連絡した後、南タワーが崩壊したという、悲しすぎるエピソードを聞かされたから、というのもあるけど、それだけじゃない。
身近な人間関係にも、そういうことってよくある。
誰かが、すごく大事に思っていることがあって、純粋な気持ちでそう強く思っているとき、でも、ある考えがいいか悪いかは、どんなことでも人によって違うことで、違う目で見ればそうじゃない、それはだめだ、と言われる。
なんで聞いてくれないんだろう?なんでそこまで否定されるんだろう?分かろうともしないんだろう?と、思うだろうと思う。
そういうとき、相手が強大なもののように見えたり、冷たい壁のように見えたりして、とても伝わらない、伝わる可能性はない、とも思ってしまうんだろうな、とか。
でも、逆に相手からすると、または、自分が逆の立場に立ったら、こいつはなんでそんなことに拘るんだ?全然理解できない、正しいのはこっちだ、とか思うんだろうな、とか。
だからといって、テロみたいなことは起こさないけど。でも。
悲しい気分を払拭しよう。
我が家に住む、気の抜けた生き物×2
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