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②初18点
高校時代、理系女子クラスが1つしかなかったのもあって、卒業するまでずっと、1年生の時にお弁当仲間になった3人が友達だった。わたしも入れて4人。
しっかりした「え」ちゃん、華やかな「む」ちゃん、明るい「や」ちゃん、で、???なわたし。
4人で、だれの家に遊びに行ったとか泊まりに行ったとか、映画に行ったとか、「しっかり」さんと「華やか」さんは大学卒業したらすぐ結婚したよね?とか、あの二人は早かったよね?とか、こっち二人はなかなか結婚しなかったとか、でもわたし(=「や」ちゃん)のほうが先だったよ、雲ちゃんが最後よ😊😊、とか、だって学校が楽しかったんやもん😊😊、とか、でも最初のころ学校の文句言ってたよ、とか、そうなんよ、うっとうしい先輩がいたんよ、とか、結婚式に呼ばれてないよ、とか、だって結婚式挙げてないもん、わたしにはハードル高すぎるんよ、とか、高校の時の先生のこととか、当たり障りのない?話をしていたら、物理の先生の話から物理の授業の話になった。
わたし:そういえば、一番最後のテストでさぁ、もう物理は要らないから勉
強せずに受けるとか言って、わたしたち、すごい点を取ったことがあっ
たよね~?あの時はわたし、かなり焦ったよ?だって18点よ。😊😊~
これ、ほんとに大丈夫?卒業できるのか??って。
「や」ちゃん:そうだった??雲ちゃんは、クラスで一番だったりしてた
でしょ?
わたし:まさか~、それはないよ😊😊。わたしに、物理が出来た記憶なん
てないよ。違う人と記憶が混じってるんよ。
いつも何点ぐらいだったっけ、もう覚えてないけど。
だいたい、物理って平均点、ものすっごく低かったよねぇ?
「や」ちゃん:いや、ほんとよ?わたし覚えてるよ?……わたしは、ぜんぜ
ん分からなくて、なんとかの辺りが(なんて言ってたか忘れてしま
いました)、なんとなく分かるかな~っていうぐらいだったのよ。
だから、雲ちゃんにいつだったか、「家で何してるの?」って聞いた
ら、「寝てる。」って。😊😊~。
わたし:え😮!うそぉ~、そんな変なこと言った??。
「や」ちゃん:ほんとよ?「寝てる。」って言ってたよ😊😊😊~。
でも、雲ちゃんすごいな~、と思ったよ。
わたし:え~💦 そういう自信家みたいなのじゃなくて、わたしは寝ない
と頭が痛くなるから、眠るのは昔から何より大事な仕事なんよ💦
それに、わたしはほんとに物理なんて…💦
(ほんとにそれは「や」ちゃんの記憶違いか、またはわたしをからかっ
ているか?)
「や」ちゃん:……それにねぇ、わたし、物理以外も、ほかの教科も、そ
のぐらいの点、取ったことあったんよ。
わたし:ふうん、…?
そういえば、初18点を狼狽えながら報告するわたしに、
「あ~、大丈夫大丈夫。わたしだって17点だから😊😊~ 雲ちゃんが卒業できないなら、わたしはもっと卒業できないよぉ😊😊 ちゃんと卒業もできるから~」
と、余裕で笑っているように見えた「や」ちゃんの声をぱっと思い出した。その時は、「や」ちゃんがいて良かった、安心~としか思ってなかった……
ひとの成績なんて、ぜんぜん知らなかった、というか、興味を持ったことがなかった。なんとなく、みんな余裕なんだと思い込んでいたけど。
浅はか……。
それにしても、ひとはわたしの軽はずみな発言を、よく覚えてる。
もしかして、このnoteでも、そういう変なことを言ってないか、心配にもなる……。