風向き

近頃思うんよね、
と、とある若者が言う

指導されるのが
苦手な人が
進学校には結構多い

先生からささいなケチ、…じゃないけど、
を、付けられるのを
極端に嫌がるやつが
結構居て
テニス部にもいるけど

根性論もパワハラも
ヤバいだろ、と思うけど
○○高校（わたしの勤務先）
みたいな熱めの指導は
案外、大事なんだと思う、と

（確かにあなたは　忘れ物チャンピオンだから
　苦言には慣れっこ）

おっとりを貫く　この令和の若者が、
昭和的発想から、今、一周回って
こんなことを言っている
おや、時代の風見鶏は　再び少し
尾羽を動かし始めたのかな？

ところ変わって

考査期間中で
今日は自習の
わたしの「公共」の時間

学校一
厳しい指導で有名な
専門科の先生の授業を
次の時間に控えて、
憂鬱だ～、憂鬱だ～、
と、つぶやいているクラスで、

とある生徒が
学習用タブレットを見ながら
読み上げる

「○○高校の評判・口コミ、……
　先生方の熱血指導がすごいです。」
「頭髪指導の基準は
　先生によってばらばらです。」
「体育の授業は、大変厳しく
　体力に自信のない人には辛いです。」
「早く校則を、時代に合ったものに変えて欲しいです。」

先生、どう思います？！

「気をつけようと思います」
と、答えたら、
みんな
笑っていた
非常勤には服装指導はないよね

でも、
こんなこと言って
笑い合っていられるのも、
なんだかんだで
みんなが高校生活を楽しんでたりするのも、
そのパワハラ？熱血先生に
ある意味
守られているからなのかもしれない
部分的にはね

口コミも　ホントは
肯定的な意見もいっぱいあるもんね

なんて、昭和に否定的な
失われた世代のわたしにも
変化が。

それだけ昭和は
遠くなったってことなのか

「正」と「反」を経て「アウフヘーベン」する青い星

不思議なバランスを取りながら進んでいく青い星

西風に吹かれ　東風に吹かれしながら

世界精神も

若者たちの精神も

わたしのこころも

揺れながら

成長していくのだ

ですよね？　　ヘーゲルさん。