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「ハンドドライヤー禁止」の無意味さなんて、ずっと前から指摘していましたよ

ここに来て、「コロナ禍」で商業施設などの公衆用トイレでハンドドライヤーが使用禁止になっていた(いまだ使用禁止のところもある)ことが「やり過ぎだったのではないか?」と話題になっています。

それに関して、およそ2年前の2022年12月に書いた記事があるので、自己引用しますね(本当は珍コロ騒動が始まった2020年初めから指摘していたのですが、この記事のほうがわかりやすいので)。

(以下引用)
オミクロンの急激な広がり方を見れば、「エアロゾル感染」が起きているのは間違いなさそうですが、以前にも述べたとおり、ウィルスの感染経路は決して一つではありません。依然として、トイレを経由した「糞口感染」「接触感染」「媒介感染」も続いています。
その証拠に、幾つかの地域で行われている下水のPCR検査でウィルスが見つかっています。
これは、「飛沫感染」「エアロゾル感染」では説明がつかず、「消化管で増殖したウィルスが排せつ物に混じっている」ことを示唆しています。そして、こちらの経路のほうが、飛沫やエアロゾルより一度に取り込むウィルス量がずっと多く、より重症化しやすいおそれがあります。

原因としてまっさきに思い浮かぶのは、店頭に備えてある「アルコール消毒液」です。
皮膚の表面では、雑多な菌やウィルスが均衡の取れた「細菌叢(細菌フローラ)」を形成していますが、アルコールはそれらを死滅させ、いったん「更地」にしてしまいます。ぽっかり空いた空間に、排便後の指先からウィルスがべったり付着すれば、しばらくは活性を保つと考えられます。
もちろん、用を足した後にきちんと流水で手を洗えば、ウィルスは簡単に流されていきますが、いまだに商業施設のトイレなどはハンドドライヤーが使えません。ふだんハンカチやタオルを持ち歩かない人(特に男性)は、乾かす手段がないので、仕方なく手を洗わないか、せいぜい指先を濡らす程度で済ませてしまうでしょう。
その手で売り場の商品やエレベーターのボタン、階段の手すりなどを触れば、そこから別の人へウィルスが広がっていきます。

どこの店舗・施設でも、これ見よがしに入口に消毒液が置いてありますが、明らかに逆効果。「更地」になった手から手へ感染が広がっていきます。わざわざ鎧を脱ぎ捨てて戦地へ突入するようなもの。
もし置くなら絶対にトイレの中ですし、一刻も早くハンドドライヤーを稼働させ、洗面所でちゃんと手を洗えるようにするべきです。
それ以前に、アルコールで皮膚の常在菌を死滅させる意味がありません。水道水で手を洗うだけで、細菌叢の上についたコロナウィルスは流し落とせます。

マスク同様、アルコール消毒も「百害あって一利なし」。どちらも、逆に感染を促進させるツールと化しているのです。

ほらね、言ったとおりでしょ?


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