とんでもないフェイクニュースでは?
とんでもないニュースが「ブルームバーグ」に掲載されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed72479ab92ee946a95c154e12b6df99907e2799
何と「マスクを着けるだけ」で、新型コロナウィルスとインフルエンザウィルスを見分けられるようになるそうです。
私の「拙い知識」では、そんなことは「技術的に不可能」と考えざるを得ません。
インフルエンザウィルスとコロナウィルスは、大きさや形状の「外見」はそっくりで、識別するにはゲノム解析を行わなければならないはず。
記事中には単に「センサー」としか書かれていませんが、どんなセンサーを開発すれば、「たった10分」でウィルスのRNAを解析できるのでしょうか。
そもそも、「新型コロナを見つけるにはこの方法しかない」という触れ込みで、全世界でPCR検査が導入されたのではなかったでしょうか。マスクに内蔵できるセンサーで簡単に解析できるとしたら、その「初期設定」を完全否定することになってしまいます。
そんなにお手軽にゲノム解析が行われるなら、もう高額な検査器械を購入する必要はありません。世界中の全ラボで明日にでも大量に仕入れるべきですし、何なら個人購入もお勧めしたい。だって、わざわざ費用を払って専門機関に依頼しなくても、ご家庭で簡単に「親子鑑定」ができるようになるのですから。
百歩譲ってウィルスの識別・同定が可能になったとして、空気中にはほかにも無数のウィルスが漂っているわけですが、それとの識別はどうなっているのか。
コロナウィルスとインフルエンザウィルスが7:3、6:4、あるいは5:5の割合で存在した場合、どう判定するのか。
ウィルスの活性は見極められるのか。
疑問が次々と湧いてきます。
これが事実なら、間違いなく「今世紀最大の技術革新」の一つですから、経済情報の「ブルームバーグ」なのではなく、「ネイチャー」「サイエンス」「ランセット」などに掲載されるべきです。ノーベル賞は確実でしょう。
反対に、これがフェイクニュースだとしたら、「ブルームバーク」に掲載されたことで「市場操作」の疑念が生じます。
また、この記事はヤフーニュースから拾ったものですが、天下のヤフー様は裏も取らずに、堂々と「世を惑わす」フェイクニュースを発信したことになります。これまでさんざん、「反ワクチン」「反マスク」を「真実ではないフェイク」として削除しまくってきたくせにです。
とはいえ、ウィルス学の「専門家」ではない私の知識が足りないだけかもしれませんので、もしこの記事をお読みでしたら、ぜひとも荒川央先生、パイロン先生にご教示・ご解説いただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。