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マスクを外すとガッカリされる心理学的理由
マスクを外したらイケメン
マスクを外したら美人
なんて絶対存在しません。
そんな夢物語は、マンガの中だけのお話。
どんなイケメンや美人であっても、マスクを外すと、着けていたときよりも必ず「割引」になります。
つまり、マスクを外したとたん、確実に相手にガッカリされてしまうということ。
心理学的に揺るぎない「真実」です。
なぜなら、人間は「見えていない部分を理想化する」生き物だからです。
人はマスクをしている相手と向かい合ったとき、隠されている鼻や口元を「想像」で埋めています。
これは脳内で無意識に行われる作業なので、自分でコントロールできません。
筋の通った高い鼻、小ぢんまりとした口、ぷっくらした唇、細くシャープな顎……こうした想像は「自分に都合よく」行われるため、脳内に出来上がるのは、まさしく「自分好みのイケメン・美女像」になります。
なので、マスクを外した相手の本当の顔は、思い描いた「理想の顔」から、必ず「減点」となるのです(まあ、「減点」の度合いはまちまちでしょうが)。
というわけで、
マスクを外した顔が思っていたより美しい
なんていうことは100%あり得ません。
世界三大美女の一人と評される小野小町を描いた絵は、不思議なことに、すべて後ろ姿で顔がいっさい見えません。絶世の美女のはずなのに、です。
これは、見る者にそれぞれの「理想の美女」を想像させるためと言われています。
もしハッキリと顔を描いてしまったら、美女かどうかは見る人の好みによって分かれてしまいます。「私の好きな顔」と「あなたの好きな顔」がまるで違うのと同じです。
こういう「ガッカリ感」は、容貌以外部分にも強い影響を与えます。
要するに、相手の性格や行動にも、よけいな「マイナスイメージ」を付与してしまうのです。
あなたが「汚マスク」を外したときに相手に与えた「ガッカリ感」は、あなたの性格や行動全般にも、同様の「ガッカリ感」をもたらします。
つまり、相手は、あなたのあらゆる部分を「減点対象」としか見なくなるのです。
ヒトがほかの動物と違うのは、表情でコミュニケーションを取ることです。そのため、表情のわからない相手には警戒心を抱くようにできています。
ただでさえ、マスク面は人に「無意識の不信感」を抱かせるのに、マスクを外せばさらに「減点」されてしまうというわけです。
ちまたでは、「ノーマスクは非常識」とまで言われていましたが、それはあくまで意識的に「そう考えようと頑張っていた」だけのこと。
実際は、無意識の深層心理で正反対の現象が起きていました。
なので、しだいに世間が(インチキに気づき)マスクを外し始めた今、ずっとマスクをしてこなかった人は、
・本当に賢い人
・信用に値する人
と思われるようになります。
心理学的に絶対そうなります。ヒトはそういうふうにできているからです。
結論・初めから包み隠さず素顔を見せるほうが相手に好印象を与え、人としての評価も上がる。