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時事通信の矛盾だらけの煽り記事(加筆あり)

一から十まで矛盾だらけの記事で笑ってしまいました。

「100年に一度」と大騒ぎしたパンデミックが、これからもちょいちょい発生するというハイパーインフレ状態は置くとして……

世界的流行を次に起こしそうな感染症(時事通信) - Yahoo!ニュース 10月12日、東京で「国立健康危機管理研究機構」の設立準備会合が開催されました。この組織は政府が2025年度以降に設立するもので、新型コロナウイルスのような新しい病原体の世界流行に備えることを目的
news.yahoo.co.jp

いやー、この先生、本当になーんにもご存じないのですね。
執筆者は、東京医科大学・濱田篤郎特任教授。
……はい、「コロナ真理教信者」の一人ですね。

こんな内容でよく校閲・校正をクリアできるな、と、物書きのはしくれとして感心しきりです。それとも、もはや時事通信では「内容の確認」は行っていないのでしょうか。


記事を要約すると、真っ先に、例によって「天然痘」の話が出てきます。

いつも不思議に思うのですが、「コロナ真理教」の人たちは、バカの一つ覚えで「天然痘」の話しかしませんが、ちゃんとこの病気の歴史を学んでいるのかしら???

古くは紀元前に記録の残る「天然痘」は、人類史を通じて幾度も爆発的流行を引き起こし、大勢の命を奪ってきました。その長い長い道のりのおかげで、結果的に「天然痘に強い」遺伝子が生き残って(弱い遺伝子は淘汰されて)きたわけです。

ところが、新大陸(北米・南米大陸)の先住民は、この「自然選択」の洗礼を受けていなかったため「純粋無垢」な状態にあり、コロンブスやコルテスら欧州人が持ち込んだ「天然痘ウィルス」によって悲劇的な運命を迎えることになります。
ヨーロッパの近代的な武器にやられる前に、病気によって次々と倒れてしまい、故郷の土地を追われることになりました。

ちなみに、江戸時代ずっと鎖国を続けていた我が国も、病魔を(当然ながら)「水際阻止」することはできず、長崎を訪れたオランダ人、ポルトガル人を起点に、幕末に大流行に見舞われます。
このときは、進取の精神を持った鍋島藩(現在の佐賀県)により、ジェンナーが開発したばかりの「種痘」を採用することで被害を最小限に食い止められました。

記事の執筆者である濱田教授は、この「天然痘」の例を持ち出して、「未知の病原体」への恐怖を語ります。

こうした未知の病原体の流行が、世界レベルで発生したのが今回の新型コロナ流行です。その後、私たちはワクチン接種や感染により免疫を獲得し、ようやく流行が抑えられてきました。

「新型コロナ」を「未知の病原体」と定義し、「未知の病原体(感染症)」が広まると、とんでもない数の死者が出るぞ、と、とっくにオワコンと化した「新型コロナ」の恐怖を再び呼び覚まそう(煽ろう)というつもりなのでしょう。

……あのぉ、いくら「新型」とはいえ、非常によく知られた「コロナウィルス」の一種であり、決して「未知の病原体」などではないんですけど。
それとも、勉強不足の専門家諸氏には「未知の病原体」なのでしょうか。それなら「未知」ではなく「無知」としていただかないと困ります(苦笑)。

というぐあいに、「天然痘」を引き合いに、いったんは「新型コロナ」を「(先住民を全滅に追い込んだ)最悪の致死性ウィルス」と持ち上げながら、驚いたことに、次の章ではこんな話に変わるのです。

『感染力の強いことが、世界流行を起こす病原体の条件であり、新型コロナウイルスもこの条件を満たしていました。』
『幸いにも(SARS)ウイルスの流行は短期間のうちに終息しました。その理由はウイルスの病原性が強かったためと考えられています。このウイルスに感染すると多くの人が発病し、重篤な肺炎を起こすため、感染者は広範囲を動き回ることができません。その結果、流行が大きく広がらずに抑えられたのです。
一方、新型コロナウイルスの場合、病原性はSARSほど強くなく、感染しても発病しない人がかなりの数いました。また、症状が出ても重症化する人は一部だったため、感染者が広く動き回り、それが世界的な流行拡大を招いたのです。
すなわち、「感染力が強い」だけでなく、「病原性が強過ぎない」ことも世界流行を起こす病原体の条件と言えます。』

舌の根も乾かないうちに、「新型コロナ」「感染力は強いものの病原性は高くない」と。

えっ、「新型コロナ」って、一つの集団を全滅に追い込む「天然痘」クラスの高病原性・致死性ウィルスじゃなかったの?
記事を書いている時点で、「あれれ、俺の言ってることおかしくね?」とは思わなかったのでしょうかね。


「新型コロナ」
が登場した4年前、その急速な感染拡大ぶりから、私は「決して怖がるような感染症ではない」と強く強く確信していました。
まさに濱田教授が言うように「病原性が強過ぎないことが世界的流行を起こす必要条件」であり、裏返せば「急速に世界中に広がったのは病原性が強くないから」なのです。

それどころか、感染・伝播が物理的にあり得ない速さなので、本当はもっとずっと前から静かに広がっていたのに、感染しても症状が出ない(発熱すら起こらない)ため、誰も気づかなかった。たまたま免疫力の落ちた人が数人、肺炎を起こし、原因ウィルスを発見してしまったせいでパニックが起こった、と考えました。

急激に拡大したのはウィルスそのものではなく、「無理やりあぶり出し検査(PCR検査)」という手法だったというだけ。ウィルス自体は普通にどこにでも存在し、多くの人の鼻孔や喉に付着していたわけです(でも感染も発症しない)。
そのせいで、何百万人もの「健康な人」が魔女狩りよろしく「感染者」扱いされ、「見せかけのパンデミック」が作り出されてしまったのです。

「観測される現実」を説明できるのは、それしかありません。

なので、いくら日本に入ってきても、例年のインフルエンザ対応と同等で十分、悪化した人だけ入院治療を施せば、たちまち集団免疫に達し、二、三か月で終息することは目に見えていました。
私としては、連日のヒステリックな報道を横目で見ながら、鼻歌交じりに「なーに、すぐに収まるに決まってる」とタカをくくっていました。

あにはからんや、この国には、それでは満足できない「人道にもとる金の亡者」が山のように存在しました。
そのおかげで、4年たった今に至るも収束せず、いまだに「見せかけパンデミック」が続いているのです。
この点は、呆然・愕然とするのと同時に、私に「先見の明」がなかったのだと反省しきりです。


さて、「天然痘」により事実上滅亡した新大陸(北米・南米大陸)の先住民のエピソードから得られる教訓は、「コロナ真理教」のカルト信者が述べるような「感染は絶対避けなければいけない!」ではありません。

どんなに避け続けていても、いつかは追いつかれ、甚大な被害を受けることになります。そうではなく、流行したときにしっかり感染し、免疫を獲得することこそが肝要なのです。

確かに、一時的に多くの死者を出すことはあるかもしれませんが、そこで「小さな波(自然淘汰)」を乗り越えておかなければ、大波が襲ってきたときに、先住民のように「集団全滅」の憂き目を見ることになります。

「天然痘」も「スペイン風邪」も、まだ多くの人が短時間で空や海を越えて移動することができなかった時代の話。
そのため、別の大陸で流行している病原体の免疫を獲得することができず、いざ病原体が侵入してきたときに「無垢な集団」に大変な被害を生んだわけですが、幸い現代は、そうした障壁がなくなりました。
一つの大陸で流行し始めた感染症は、ほぼ同じタイミングで、海を越えた別の大陸でも流行し始めます。

いわゆる「知識人」を中心に、これを否定的に捉える論調ばかりなのが、私にはさっぱり理解不能。免疫を獲得できる機会が増えたことは、人類にとっては「朗報」以外の何物でもありません。

だって、一つの病原体で「全滅・絶滅」する危険が一歩遠のいたのですから。

新大陸の先住民も、欧州と同様に「天然痘」を幾度か経験していたら、獲得した免疫のおかげで全滅せずに助かったということです。


濱田教授は記事の最後で、これまたとんでもないことを言い出します。
宇宙から降ってくるかもしれない「未知の病原体」についてです。

もちろんその可能性はゼロではありませんが、果たして今の今、心配することでしょうか? 安っぽいSFホラー映画じゃあるまいし。

寡聞にして、私は「別の星で生命体が発見された」という話を聞いたことがありません。せいぜい「生命の痕跡のようなもの」が見つかったという程度です。

万が一に備えておくことに意を唱えるわけではありませんが、およそ「喫緊の課題」とは考えられません。起こるかどうかわからないことで人々の恐怖心を煽るなんて、まっとうな研究者のすることではないでしょう。
どこかの星に生命体を発見してから心配すればよろしい。

「隕石が頭に直撃するかもしれない(から四六時中ヘルメットをかぶりましょう)」のほうが、まだしも確率が高そうなくらいです。


さて、現在は「素人が専門家に口を出す」のがはばかられる風潮のようですから、そんな話を堂々と持ち出したということは、濱田教授は「地球外生命体」について、相応の知見をお持ちのようです。でなきゃ、明らかに「門外漢」ですもんね。

ということは、当然ながら、「ドレイク方程式」「SETI計画」「ワオ・シグナル」の話もご存じのはずですよね?
私も非常に関心のある話題なので、ひとつご教示願えませんか、教授センセ? 知らないとは言わせませんよ。

追記:肝腎のワクチンについて触れるのをうっかり忘れていました。

濱田教授はこう述べられます。

私たちはワクチン接種や感染により免疫を獲得し、ようやく流行が抑えられてきました。

新型コロナの流行にワクチン接種が寄与したそうですが……あれっ、時系列が何かおかしくありません?

その直後に、濱田教授は、

新型コロナは病原性が弱いから世界的流行になった

と言い切っておられるのです。

新型コロナが世界的流行となったのは、ワクチンが登場する以前の話です。

みんながワクチン接種で免疫を持ったことで「新型コロナ」の脅威が下がり、それから世界中に広がったのではありません(ワクチンジャンキーはそう思いたいでしょうが、現実は違う)。
この順番がとても大事なので、時系列をきちんと押さえておいてくださいね。

正しくは、「まだワクチンの影も形もないころに世界中にばーっと広がった」。それは同時に、みんながどんどん免疫を獲得していたということを意味します。

要するに、ワクチンなんかなくったって「世界的流行」を引き起こすほど「病原性の弱いウィルス」であり、かかった人は普通に免疫を獲得していたわけです。「ただの風邪」と同様に。
教授の見解をまとめると、そういうことになります。


……なら、安全性が証明されていない「付け焼刃ワクチン」は、まったく要らなかったですよね?
教授は、しれっと「ワクチン反対派」に宗旨変えされたのかしら?

そもそも「世界的流行」を生むほど弱いウィルスなら、何もしなくたって見る見る感染が広がり、あっという間に集団免疫に到達していたはず。でなければ、つじつまが合わず、論理的におかしなことになります。

ところが、現実には、どこかの島国では、いまだに第○波が続いています。
これは、論理をさらに推し進めれば、何かが「自然感染による集団免疫に到達するのを妨げている」ことになります。

ほかの国・地域では行われず、その哀れな島国でのみせっせと行われていることといえば……


ともかく、この記事を素直に論理的・合理的に解釈すれば、

濱田教授は、へっぽこウィルスにすぎない新型コロナに対するポンコツワクチンの効果を否定している

ことになります。
私にはそうとしか読解できませんし、それなら私も大賛成です。

以上、時事通信による矛盾だらけの記事でした。


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