人工ウィルスの可能性
宮沢先生が危険を覚悟で暴露した「人工ウィルス説」について、簡単に解説しておきます(2つ目の動画です)。
コロナウィルスは、すでに皆さんご存じのとおり一本鎖のRNAウィルスです。
RNAは、我々のDNAと同じ「生命の設計図」です。ただし、DNAが二重らせん構造であるのと違い、一本だけの単純な構造になっています。
A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、U(ウラシル)の4種類の塩基が連結して構成されているのですが、構造の単純さから「塩基の入れ替わり」や「欠損」が頻繁に起こります。
これが「変異」と呼ばれるものです。
我々のDNAでも「変異」は起こります。でも、二重構造のため、仮に片方に「入れ替わり」が生じても、もう片方が正しい塩基に修正する「更正作業」が行われます(「相補性」といいます)。
新型コロナの塩基数は約3万。A、G、C、Uが合計3万個、ずらっとつながっているわけですが、「変異」はランダムに発生します。理論上、3万個のどの部分でも「同じ確率」で起こります。
また、「変異」には2種類あります。塩基の配列が変わっても作られるアミノ酸自体は変わらない場合(同義置換)と、アミノ酸がまったく変わってしまう場合(非同義置換)です。
こうした特性を踏まえれば、一番最初の「武漢株」と「オミクロン株」の塩基配列を比べることで、どのような「変異」を経てきたかがわかるのです。
ところが、今回の「オミクロン株」には、不自然な点が多々あります。
本来「同じ確率」で起こるはずの「変異」が、3万個ある塩基配列のごく一部分だけに集中しているのです。それはなんと、「細胞への侵入(感染)」に関わるスパイクたん白の部分です。なので、変異のたびに「感染力」が飛躍的に上がっているのです。それ以外の部分では、ほとんど「変異」が認められません。
さらに、(説明が長くなるので省略しますが)「同義置換」はウィルス自体の性質を変えないので、「変異」が起こっても次世代へ保持・継承されていくはずなのに、「オミクロン」ではほとんど「同義置換」の痕跡がなく、どれも「非同義置換」の「変異」ばかりなのです。
確率論からいって、絶対にあり得ない現象です。
もし自然に起こるはずのない現象が確認されたら、そこには必ず「人為」が絡んでいます。これが、宮沢先生や荒川先生が「人工ウィルス」を疑っている大きな根拠になっています。
私は当初、「さすがに人工ウィルスは考え過ぎだろう」と思っていました。人口を減らす目的の「生物兵器」なんて、あまりに「陰謀論」めいていたからです。とはいえ、「オミクロン」の変異速度の不自然さから、「これは武漢株から派生した変異種ではなく、また別のコロナウィルスの系統ではないか」と考えていました。
今は考えを改め、「人工ウィルス」の可能性を疑っています(まだまだ甘かったと反省)。
宮沢先生のお話も、荒川先生のお話も、十二分に納得のいくものだからです。