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必要以上に怖がらなくてよい

地震の予知は(現代の科学では)不可能

これ、世界の常識ね。
ましてや1週間~1月程度の範囲で予想するなど、非現実の夢物語もいいところ。

地震など起こらない、と言っているわけではなく、いわゆる「地震予知」が不可能である、と言っているのです(複雑系は初期値鋭敏性が極めて高く、バタフライ効果に左右される)。

そりゃ、いつかは必ず起こるでしょう。
ただし、それが1週間後か、1年後か、1000年後かは、誰にも予測できないのです。


地球が誕生してから46億年。
ここは、わかりやすく距離に置き換えてみましょう。

1億年を1キロ(1000メートル)と仮定します。
東京から46キロ(46億年)というと、だいたい神奈川県の茅ケ崎くらい。
1キロの1000分の1の1メートルは、1億年の1000分の1で10万年、さらに100分の1にすれば、1センチは1000年、1ミリは100年に相当します。

1世紀(100年)は、東京ー茅ケ崎間の道のりの、たった1ミリにしかなりません!
我々は、どうしても「人間スケール」で物事を判断するため、100年をとても長い時間のように感じますが、46キロのうちの1ミリでしかないのです。
正月の箱根駅伝を思い出せば、どれほど微小な数字かわかるでしょう。

こうなると、100年(1ミリ)置きに起こる地震も、500年(5ミリ)置きに起こる地震も区別がつかず、全体で1つの「揺れ」と考えることすらできてしまいます。

100年単位で見てこれなのですから、1週間、1か月単位で地震を予知するなんて絶対にできるわけがありません。


でも、(コロナと同様)専門家なる連中がメディアに登場し、明日にでも大地震が起こるかのように、さかんに視聴者を怖がらせます。
その理由は、ずばり「金」。
研究費(つまり生活の糧)を得るために、「十分な予算があれば地震予知が可能である」というウソをこいているのです。
そもそも、阪神・淡路大震災も、東日本大震災も、新潟地震も熊本地震も能登地震も、今回の地震だって、まったく予知できなかったくせに。

余談ですが、1月の能登地震では亡くなられた人が大勢いますが、今回の九州の地震では人命被害は出ていません。
なのに、南海トラフに絡めて、能登地震のときより過剰な報道を続けています。
その狙いは、憲法改正と「緊急事態条項」でしょう。
特に、NHK、TBS、テレ朝がしつこい!
その南海トラフ地震だって、実は可能性が極めて低いと、つい最近、雑誌記者にすっぱ抜かれたばかりだというのに。

デマや誤情報を取り締まるというなら、こうしたテレビの科学に反する「過大報道」をまず取り締まらなければいけません。
SNSを見れば、すでに「巨大地震が来る!」とデマを拡散している連中があふれていますし、テレビしか見ない高齢者は簡単にだまされてしまいます。

というわけで、油断していいわけではありませんが、今回の地震を機に、ことさら怖がる必要もありません。

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