「暗黒の中世」アゲイン
本物の「専門家」でない私ごときですら、開いた口が塞がらない与太話です。
こんなことは「科学的に絶対あり得ない」。
すでに一般の人にも知れ渡っているように、
「抗体は量があれば良い」というものではありません。
「悪玉抗体」が増えれば、免疫寛容や免疫増強が生じます。
当然、専門の研究者なら当然知っているはずの「事実」なので、博士は「確信犯」としてデマを流しているとしか考えられません。
その昔、患者の体から血を抜く「瀉血」は、万病に効く最高の治療法と考えられていました。その誤った治療法のせいで、多くの人が命を縮めました。
また、最近発売された『世にも危険な世界の医療史』(文春文庫刊)にも登場しますが、有害で危険極まりない「水銀治療」なども、往時の人々は本当に効くと信じていました。
明らかに体調に異常を来し、治療を続けるほど悪化していったのに、
「薬が効いている証拠」
とされたのです。
「副作用が強いほど効果がある」というのは、「水銀治療」とまったく同じ論法。あな恐ろしや……
21世紀の科学は、科学を無視し、「暗黒の中世」へと逆戻りしてしまいました。
ノーベル財団は、いまや「カトリック教会」と化しました。