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転がる石にコケは生えない

X×Y=Z

(議員数)×(給与)=(経費)


「議員の数が多過ぎるから減らせ」

これは完全な間違い。
このプロパガンダに騙されている人間が余りに多いので(特に中途半端に政治意識が芽生えちゃった人)書いておきます。

政治屋どもは、上の方程式の「Z」を減らす気がさらさらありません。なので、「X」を減らしたぶん、代わりに「Y」を引き上げます。必ずそうなります。

「議員数が減り、1人の議員の仕事が増えるから」

という言い訳を用意して。
そもそも自分の取り分を増やしたいから、「議員が多過ぎる」というプロパガンダを流しているのです。


実際、国会議員のみならず地方議員に至るまで、あまねく給与の引き上げが行われています。

「地方議員の成り手がおらず、議員の仕事だけで食っていける魅力的な職業にするため」

だそうです。
この件に関しては、右から左までこぞって賛成しています。
反対の声は、まったくといっていいほど聞こえません。
そりゃそうだ、自分の財布が膨らむんだもの。

でも、こんな支離滅裂な論理、私に言わせりゃ一考にすら値しません。

経費がかかり過ぎるなら、つまり「Z」を減らしたいなら、まず「Y」を大幅に下げるべきでしょう。そして、より多くの民意が反映されるように、「X」を引き上げなければいけません。

「X」を下げて「Y」を引き上げれば、単に「高級取りの少数独裁」が加速するだけ。
仮に「Z」を固定しても、

(2X)×(0.5Y)=Z

で全然問題ありません。


議員の成り手がいない?
それは、議員という職業が魅力的かどうかとは、いっさい関係ない。

単に議員になるためのハードルが高過ぎるからです。

高い供託金を納めても一定数の得票がなければ没収。
これでは、「確実に当選する」保証がない限り、預貯金のない若者が出馬できるわけがありません。
当然、その地で長年暮らし、地縁・血縁の人脈のある「小金持ち」しか立候補できないというしだい。
議席数が減れば、よけいに人脈のない人は出馬できなくなります。

議員になっても儲からないけれど、出馬するにも費用は大してかからない

移住者の若者が立候補し、同じ移住者仲間の票だけで当選できるようになれば、澱み切った田舎議会の空気を入れ替えられます(コロナ信者の皆さんが大好きな「換気」です)。
こうならない限り、地方議会はただただ衰退していくばかりです。

国会議員はともかく地方議員なんて、「専業」にしようということ自体が不届き千万!
定例議会は年にたった4回しかないんですから、ふだんはきちんと本業に就かなければいけない。
議員としての給料なんて、お手当程度で十分です。

本当に「自分たちのまちを暮らしやすくする」つもりがあるなら、決して文句は出ないはずです。

それと、議員には絶対に「定年制」を導入しなければいけませんね。
あらゆるものが日進月歩の今、いまだに昭和20年代、30年代の価値観を引きずっているような連中に、物がわかるわけがない。

転がる石にコケむさず

というじゃありませんか。


ともかく、今の我が国は、何から何まで間違っているのです。


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