おい、お前！ワシを殴れ！！

有朋の首領

2024年12月6日 00:20

現在勤めている会社は10社目の有朋ゆうほうの首領どんです。

あれ？11社目だっけな。。。

まだ「ブラック企業」という言葉がなかった20代の頃に私が勤めていた会社はゴリゴリの営業会社でした。
成績が良ければ、インセンティブが支給されるので、もらっている人はかなりの給料だったのではないでしょうか。

しかし、成績の悪い人には地獄の会社だったと思います。
社内では毎日、怒声が飛び交っていて1時間以上も上司が説教とかは日常茶飯事でした。
これってほんと無駄な時間ですよね。
その1時間に営業させてやれよって、私はいつも思っていました。

私はたまたま成績が良かったので、入社して1年たったころに京都支店に役職付きで異動、さらに2年目の9月には成績が認められ、業績が良くなかった新潟支店と千葉支店の好きな方の責任者をやらせてやると社長に言われました。

ポテンシャルがあるのは千葉支店だと思いましたが、新潟の方が実家に近いという理由だけで私は新潟支店を選びました。

11月から異動することが決まり、引き継ぎも終わって仕事をさぼりまくっていた10月の後半に事件が起きます。

なんと

新潟県中越地震が起きたのでした！

何となく選択した新潟で、まさかこんなことが起こるのかと、驚いたことを今でもよく覚えています。

11月に新潟に着任してからは、とにかく仕事に追われる毎日で、ほとんど休みはありませんでした。
なぜなら私の仕事は土木・建築関係だったので、業界は（不謹慎ない言い方になりますが）バブル状態でした。

たまたま地震という偶然が重なり、私は全国で１番良い成績を出すことができ、ワーキングホリデーにいくためのお金を貯めることができました。

さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です！
ここからはブラック感満載ですよ！！

私が勤めていたこの会社では、毎月の第二土曜日に全国の責任者が東京に集まって行う営業会議がありました。

今回は過去一荒れた営業会議の話をしたいと思います！

弊社では、北は北海道から南は福岡まで全40支店の責任者が月に1回集まり、朝の9時からだいたい21時まで会議を行います。

各支店の責任者が順番に先月の結果と今月の進捗を報告するのですが、発表する順番は先月の成績の良い支店からになります。

私は震災バブルのおかげで常に成績は上位なので、会議の序盤にさらっと結果と進捗を報告するだけで終わるのですが、そもそも目標が馬鹿げた数字に設定されているので、ほとんどの支店は目標未達です。

未達支店の責任者は、なぜ未達なのか、どうやったら今月リカバーできるのかを報告しなければいけないのですが、目標とあまりにも乖離しているので、どいつもこいつ嘘くさいことばっかり言っています。

当然、社長はそれでは納得しません！！

お前、先月も同じこと言ってただろ！！

まさか未達なのに土日に休んでいるんじゃないだろうな！！

死ぬ気で働いてるのか！！！

今なら間違いなくパワハラ認定ですね。

何を言っても怒られるので、みんなは何も言い返すことができず沈黙が流れます。

一応、営業会議という名目ですが、現状を打破するための話し合いは一切行われず、ただただ社長が各支店の責任者を詰めて、責任者達は嵐が過ぎるのを待つという、世界で1、2を争う不毛な時間です。

会議自体は11時間（休憩除く）ありますが、その内の8時間は沈黙です。

私はいつも10時までには出番が終わり、21時まで一言もしゃべらないので、毎回とても眠いんです。
なぜ月～金に必死に働いてんのに、せっかくの土曜日に拷問を受けなきゃならんのよ。。。

この時の会議はとにかく不振の支店が多かったのですが、社長があまり好きではないタイプ（おとなしい、ちょっと暗め）の千葉支店のOさんの発表時に事件が起きます。

どう考えても今月も未達であろう報告を終え、社長がどうやってここから挽回するのかを言えよと怒鳴った後、Oさんは動かなくなりました。

どのくらいの時間が経ったでしょうか。

室内のお昼なのにサングラスをしている社長（見た目はほぼヤクザ）がとつぜん立ち上がり、Oさんのところに歩いていきました。

Oさんの横に立った社長は自分の頬をポンポンと叩き