ロケットスチーマー!
これまでいろんな交通手段で海外を旅行してきた、有朋の首領(ゆうほうのどん)です。
今回はバングラデシュで乗ったロケットスチーマーの話をしたいと思います。
ロケットスチーマーとはその名の通り、蒸気で走る高速船なのですが、1930年頃に造られた船なので当時はロケットのように速かったのでしょうが、現在の感覚ではとっても遅かったです。
そして、この船は海ではなく河川を走るのです!
私は20年前にクルナという街から首都のダッカまで、このロケットスチーマーで移動しました。
1等船室:2人部屋 クーラー、シャワーあり
2等船室:2人部屋 クーラー、シャワーなし
3等船室:部屋ではなく甲板に雑魚寝
怖いもの見たさで3等船室に泊まってみたかったのですが、インドでお腹をやられ下痢が続いていたので奮発して1等船室にしました!
船に乗り込み、部屋の扉を開けると
カサカサカサ
ゴキブリが10匹ほど部屋の片隅に逃げて行きました。
1等船室でこれかよ!?
いきなり手荒い洗礼です。
2人部屋でしたが、客は私だけのようです。
深夜の2時30分に船は出発。
音だけうるさくて全然効かないクーラーを消して、就寝。
朝の7時に朝食だと起こされます。眠い。。。
ダルスープ、チキンカリー、ライスがテーブルに用意されています。
おかわり自由とのことでしたが、お腹の調子が良くないのでやめておきました。
味は普通に美味しかったです。
食後に共用トイレにいき、用を済まし水を流すと茶色の水が流れて行きます。
なんとトイレの水は、河の水が使われているとのことでした。
あれ?
シャワーは流石に違うよな??
シャワールームの水を出してみました。
トイレと同じく茶色の水です。
こちらも河の水を使っていました。
一体誰がこのシャワーを浴びるのでしょうか??
この後シャワーを浴びようと思っていたのにガッカリです。
船の中をいろいろ歩き回り、エンジンルームや調理室とかも普通に見ることが出来たのでびっくりしました。
そうこうしているうちにお昼の時間です。
13時に食堂に行くと、そこには今朝と同じ光景がありました。
またもや、ダルスープ、チキンカリー、ライスです。朝と全く同じメニューです。
マジでおかわりしなくて良かった。。。
昼食後には、もうすることはありません。
しょうがないので、部屋で本を読んでいました。
しばらくするとお腹が痛くなってきたので、トイレに行ったのですが使用中です。
しょうがないので、一旦部屋に戻ります。
1等船室だけど部屋にはトイレはなく、男女共用トイレが1つしかないのはヤバくないですかね?
時間をおいて再度トイレに行くも、またもや使用中。。。そろそろ限界やで。
またもや部屋に戻ったのですが、トイレの前で待っていれば良かったと思いなおして、トイレに戻ると、さっきまでいなかったのになんと2人待っていました。。。
しまった、部屋に戻るんじゃなかったと後悔しましたが、もう限界です!!
私は部屋に戻り、床にバスタオルといらない汚れたTシャツを敷きます。
私は意を決して、そのタオルの上で致します。
事が済んだ後、私はバスタオルを丸めて河に放り投げました。
窓からお尻を出して、、、とかも考えましたが、もし河に落ちたら最悪なので泣く泣くこの方法を選択しました。
20年前の話なので時効ですよね?
夕方に着いた街から、私の部屋に新しくバングラデシュ人の乗客がやって来ました。
ここからはダッカまでは相部屋です。
私はいつ、この部屋なんか臭くね~か?と聞かれないかドキドキしていましたが、彼が私に質問してくる事はありませんでした。
夕食の時間になり食堂に行くと、そこには三度同じ光景です。
まぁ予想していましたが、ダルスープ、チキンカリー、ライスの3点セットです。
一人部屋ではなくなったので、念の為カレーは少なめにしておきました。
翌朝、ダッカに到着
私は28時間ぶりに地上に降り立ちます。
今日はいいホテルに泊まろう!
当時の日記にはそう締めくくられていました。