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「風の時代」ってー?どんな時代?

先月、11月の20日に、冥王星が水瓶座にサインを移動して、本格的な「風の時代」の幕開けという様なことが一部、世間でもトレンドな言葉になっていたりしました。

「風の時代」とは、私を含め占星術が身近にある人にとっては、結構感慨深いものがると思いますが、そうでない人にとっては「風の意味がわからない」と、首を傾けることもあるかもしれません。

人それぞれ、命の輝き方も違うし、考え方も違うし、感情の表し方も違うし、世の中の動向の捉え方も違うので、一言で「風の時代」を説明できるものではないとは思いますが、自分なりに「風の時代」について考えてみました。

西洋占星術でこの世界を構成するのが「火」「風」「水」「地」の四元素と考えると、風とは自然でいうところの「大気の循環」を指す言葉になります。

「風」は地球上の土台の上にある「空気」であり、目に見えるものではないですが、絶えず流れていて、物と物を移動させたり繋いだりするものですね。
海水は、太陽の熱で水蒸気になり、大気を伝って雲になり、また雨となって地上に降り注ぎ海に還ります。

風は暴風になって物を破壊したり、植物の種を飛ばしてまた新しい命に繋げたり、目には見えないけど、地球上の物質に直接投げかけて、影響してくるものだと私は思っています。

西洋占星術では、風というエレメントは「情報」「知性」「思考を」などを表しますが、サインでは「双子座」「天秤座」「水瓶座」がそれに属しています。

そこから、知識、伝達、移動、コミュニケーション、客観性、人との関係性、バランス、冷静さ、アイディア、自立、独自性、自由、平等、などの風サインの意味が広がってくると思います。

これらのものは、人類史始まってから、ずっとあるものだとは思いますが、「風の時代」とは、それら目に見えないものの価値が大きくなり、実社会に現実に影響してくる時代ということになるのかなと考えたりします。

では何故風サインが表すものが、これからの世界にクローズ・アップされてくるということになるのか。

その考えの根拠は西洋占星術では、宇宙の天体や天文要素の間で実際に起こっている現象を基に説明されています。

①グレート・コンジャンクション(時代の転換期を表す20年毎に来る木星と土星の合、重なり)が今後主に風サインで起きる
(2020年の水瓶座グレートミューテーションから2219年まで)
②ものごとの始点を表す春分点が水瓶座に入っている(正確なことはわからないけど水瓶座に確実に向かっている)
③破壊と再生を表す冥王星が山羊座から水瓶座に完全移動した(2024年11月20日から2044年まで)

↑ここの部分は、説明すると長くなりますので、また機会があれば別枠で詳しい説明を試みたいと思います。

ただ、一般的に地球で暮らしている人は自分の頭上から遥か彼方で起きている宇宙での天文的現象のことを考えながら暮らしているとは考えにくいですし、ましてや占星術というものを知っている人も少数だと思います。

でも、世の中の動向は、確実に「風」という方向に向かっているなぁと私には思えるのですね。

つまり天体が私たちに影響しているのではなく、私たちの意識がそっちの方向に向かっているというか。。

今回は自分の仕事を通して(MC双子座)自分が見えている社会が「風」に向かっていると感じることについて具体的に書いてみようと思います。

私は、大学を卒業すると広告代理店に入社しました。

その代理店は、印刷物を媒体として、企業の宣伝・広告を代行する業者でした。

1990年代の初頭で、当時の広告代理店がクライアントとしている企業の主力商品というのは食品や生活消耗品、電化製品、家具など物質的なものが多かったと思います。

一つのセールスプロモーション(販促物)を制作するのに、プランナー(プロデューサー)、デザイナー、モデルやカメラマン、写植業者、製版業者、印刷業者、運輸業者などの関わりがありました。

どの業者も、その道のエキスパートで、デザイナーは写植を買って使い、ロットリングと呼ばれる特別なペンで線を引いたりして「版下」と呼ばれる印刷の基になる物を作っていまして、グラフィックデザインはそれなりの技術と経験が必要な「職人作業」の分野だったと思います。(自分は当時営業)

90年代半ば近くになると、デザイナーの現場にmacというコンピューターが登場してきました。

デザイナーと写植業者が業務を「兼ね備える」ことも多くなり、macに入れたグラフィックソフトのイラストレーター、フォトショップを使うことができれば、「版下」に変わる「データ」を作ることができるという様になりました。

ここで、グラフィックデザインという分野は専門的な手作業だった「版下制作」の現場からビジュアルを上手く作れば(ターゲットのニーズに合っていれば)手作業の実績のない素人でも参入できるという、デジタルの「データ制作」に変化して、アナログ手作業による技術の必要な写植業者、製版業者は次第に消えていきました。

2000年に入ったら広告の媒体が「インターネット」にも移行していったと思います。
まだ、商品の販売手段としては売り手側の一方通行だったと思いますが、企業はweb上で自社の「オウンドメディア」を持つ様になり、セールスプロモーションも印刷物やテレビなどの媒体の他にwebからも行われる様になっていきました。

webではプロデューサー、デザイナーの他に、エンジニアなど、プログラミングや開発の知識、データベースの知識、スキルを持った人も参入して来て、プロデューサー、デザイナーとエンジニアを兼ねた業務をする人も出て来ました。

2010年くらいになったら、商品も顧客志向になって行って、企業は個々の消費者の「心」をつかもうとして、情報をより行き届かせる様に、インターネットを通して売る側と買う側の双方のコミュニケーションを頻繁に図っていった様に思います。
「メルマガ」なども登場してきました。

2015年あたりからSNSプラットフォームにも多様性が出てきて、企業は顧客にアプローチ、コンタクトを取る手段を得る様になり、顧客との直接的なコミュニケーションが可能になりました。

売る側は、商品は物質だけとは限らず、顧客の個人個人が自己実現のために求めるもの、教育、美容法、健康法などのHow to的な情報も商品になりましたね。

ここら辺から、広告業界はかなりインターネットの情報コミュニケーション主流という変化が加速して行った様に思います。

インターネットは西洋占星術では、天王星、水瓶座が表しています。

2024年の現在では、広告業者のクリエイティブは圧倒的にインターネットから得るデータ思考になったと思います。

「データ思考」とは、情報収集と分析がメインということです。

競合者のクリエイティヴのビジュアル的な要素の比較、分析と検証にプラスして、ターゲットの属性やペルソナを設定して、そこに何度もテストを繰り返してwebページの滞在率やクリック率を数値化する。

リスト化した顧客のコンバージョン(レスポンスを含めた反応)率があれば、それも数値化して、何度もテスト、改善、トライ&エラーを繰り返し広告商品をweb上で狙って売っていく。

などが今の広告業界の主な現場風景なんじゃないかなぁと思ったりしますが、以前と比べたらかなり情報収集・拡散(Buzzらせる)という「風」の要素が強くなったと感じています。

顧客もオンライン上の向こう側にいて最初は目に見えないものでしたが、実際に取引するということが一般化しました。

しかも、これ、企業じゃなくても個人でも出来てしまうという部分があります。

しかし、一見柔軟性があるようにも思えるオンラインビジネスですが、取引上でのトラブル、詐欺などの危険性も含めて「風の様に軽やかに」とは実際にはいかないと思います。

リストどりとはwebがない頃は、対面で人が足を運びながらやっていた作業で、営業マンが一から顧客開拓して名簿を作っていったりした作業ですね。

「ダイレクトメール」という、第三種郵便を使った一方的な販促ツールもありましたが、実際に商品を買ってくれたお客さんから初めてレスポンスが返ってきて、それを元に顧客開拓していったという時代もあったと思います。

それらが一度に全部インターネットで出来てしまうということになり、デジタルでクリエイティブを作る作業や、 web構築や、マーケティングを全て兼ね備えた業務が出来る人がいたとしたら、その人の単価は相当高いと思います。

そしてAIの出現もあってそういう作業が誰にでも出来るという可能性が広がったということになると思います。

時代の流れを見ると、世界は広告業界に限らず、一つのことを成し遂げるのに、多くの人数と長い時間を要したという経緯がありましたが、今は少人数で短時間でそれらのことが出来てしまうということになっていると思います。

その流れには、ぎゅっと凝縮されたそれぞれの事柄に必要なエッセンスがあり、そこはそれ必要不可欠という場合も必ず出てくる様に思いますが、インターネットでデジタルで一気にやるとなると、多くの人は、どこか本人の意識外の盲点などがあったりしてそれに気がつかないとか、やはり簡単に出来る様で出来ないという様なことが出てくるんじゃないかと私個人では思ったりします。

なので、今は誰にでも平等に可能性が広がっているという主に水瓶座の「風」の要素を強く感じますが、それを実現したい人にとっては個人の自立した責任と、そこへ向かう強い意思が今まで以上に必要になってくるのかもしれないと感じたりはします。

全てがそこへ(インターネットのデジタル世界)へ向かうというのも偏りがあるんじゃないかと思いますし、アナログにはアナログでしか実現出来ない良さや持ち味もあると思います。

みんな違っていて、みんないい。

最近、この様な記事を目にしました。

AI松下幸之助自体は目に見えない情報源にしかすぎませんが、こういったものを使う人によっては、情報をどんどんお金など物質化していく場合もあるでしょうし、Chat GTPなどの言葉、単語の使い方次第で結果が違ってくるという様な機能も含めて、AIはいろんな可能性が限りなくあるということになるのかもしれません。

ただAIは霊性とか魂とか持たないし、生の肉体もないので成長することはなく、ずっと学習された松下幸之助なら松下幸之助の「思考」を変わることなく繰り返し、人の管理を介しながら、また次のAIが出てくる?という様なことになってくるのか?と想像したりします。

物質は目に見えるので、誰もがその存在を認められるし、価値があると思えば、その代価を支払うことに人は抵抗を比較的感じにくく、今までは物質中心に価値がおかれていた時代だったのかもしれませんが、今は情報や目に見えないものの方に、人はより価値を感じているのかもしれません。

お金を含めて物質が地上の土台だとすれば「情報」「知性」「思考」などは、その地上の少し上に位置する「風(空気)」なのだと思います。

物質が風(知恵や情報)を生んできた時代もあるし、その逆も昔からあるとは思うけど、人は今、占星術とか知らないはずだけど占星術でいうところの「地」から「風」方向に向かってるんじゃないかという気がしています。

長い文章、ここまでお読みくださりありがとうございました。



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