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金星、冥王星のアスペクト。火星。

最近ブログの方のサーバーの移転作業をしているのですが、地味にアクセス数のある記事を改めて、Noteの方にも一部記載しようと思います。(以下は去年の記事を少し編集して書いています。)

最近冥王星についてよく考えている気がします。

自分のチャートで言うと、冥王星は天王星と合でアセンダントにあります。

アセンダントにあると、かなり無意識的なところかと思ったりしますが、「冥王星ってこんな星なのかなー」と自覚してくると、その様に動いている様な気はします。

ただ自分の場合は「火事場のバカ力」の様なもので、命の危機にさらされるとか、死にそうになるくらい追い詰められないと自覚しない様な。。

でも、そうなると、不思議に「ゴゴゴ」と音を立てて、普段は感じない力を出してそうな気はします。

病気で熱が40度くらいまで出た時などは、かえって動こうとするパワーがみなぎるのを感じたりします。

「生」への執着なのかもしれませんが(笑)

このアセンダント上の冥王星にアスペクトしているのが、合の天王星、120度の太陽、90度の金星です。

強く意識できるのはタイトに90度の金星かもしれません。

90度って思いもよらないところから突然事象が起こったりして、改めて考えてみたりすることがどうしても多くなります。

90度アスペクトの惑星が、太陽や月、水星や金星の様な個人天体だと意識しやすいですね。

金星はMCと合でアングル上にあるので、冥王星と金星はどちらも自分のチャートでは結構力が強いと感じますが、金星が冥王星を抑えてる気がしません。

やはり冥王星に破壊される場合の方が多いと感じるかもしれません。

それだけ冥王星って強力なのですね。

金星は、物事の調和、豊かさ、美的感覚を表し、冥王星は、本質を覆す、破壊する、そして再生させるという働きがあります。

金星の美しいと感じる感覚を冥王星が横から、崩しにかかると言う感じでしょうか。。

結果、金星が示す美と音楽という意味で、一例を挙げると、写実的な整った美しさの絵画より、ピカソなどのキュビズムの絵画(一つの視点を多面的角度から描く画法)や抽象画には、はっとさせられますし、音楽で言うと、様式美を追求した様な楽曲やスタンダードな楽曲みたいな雰囲気より、破壊的なロックや、フリージャズの方がより惹かれますです。

抽象絵画も、フリージャズも一度は、理論的な一定のルールによって構築されたものだとは推測しますが、それを崩す、別の視点から見るという意味合いでは似てる気がします。

この世の美は「人間の感覚」を基準にして枠組みを作り、その外枠が整っていれば「美しい」と感じるということになるのかもしれませんが、むしろその「外枠」が取っ払われた状態が自分にとっては心地よい気がします。

外枠が無い状態というと、ある意味本質が曝け出されていて内部の「核」があらわであり、その核丸ごと伝わってくるものでないと、ものたりない、満足できないと言う感覚がより近いかもしれません。

外装がない「核」なわけですから、発想や、視点、イメージは個人の感覚に委ねられて、新しく生まれ変わる気がしますね。

金星は太陽系の中では土星から内側にありますので、土星に守られた美と調和、冥王星は、太陽系内のものと、太陽系外の外宇宙エネルギーの接点になります。

ちょうど最近、若い絵画アーティストさんたちのホロスコープを拝見したのですが、その方々のネイタルチャートと私の恩師で美術史研究家の、故土肥美夫先生との共通点をどこか感じるという未だかつてない経験をしましたので、少し調べてみました。

先生は、学者でもありましたが、芸術家でもあったと思います。

先生含め全員金星、冥王星または、火星、冥王星の、どちらかというとハードアスペクトが目立っていました。

そこに現実に落とし込む土星が太陽や木星、金星とイージーアスペクトをとっていることがキーになっていましたね。

先生は、金星と冥王星と太陽と水星が合になっていて、合の太陽と水星が天王星と120度でしたから、知性の水星の力が天王星の「突き抜ける力」で後押しされて、執筆活動にも余念がなかったこともうかがえます。

また火星と冥王星が120度でした。

火星と冥王星のアスペクトは、外枠を突破して外宇宙の力をより自分の内部(コア)へ引っ張ってくる力を予想させます。

火星は様々な働きがありますが、12サインの最初の牡羊座の支配星(ルーラー)でもありまして、牡羊座は形として具象的なものより、人が、この世に生まれてくる前の混沌とした抽象性を表す場合もありそうです。

そして180度対極にある天秤座にある「俯瞰して見る力」はより、オブジェクトの抽象度を上げている気がしますが、天秤座に火星や太陽がある人、また牡羊座に火星や太陽がある人などもアスペクトによっては抽象的表現をする場合があるかもしれないと、過去の何人かのアーティストさんのホロスコープを調べて感じたことを思い出しました。

日本のフリージャズ・シーンを牽引した沖至さんは、牡羊座に火星があり、向かい側の天秤座金星と180度。

180度対極にあるサインは、太陽から見ると同じ方向にあることになり、全く違う性質に見えますが、補完性があり、同じエネルギーを感じます。

なので、10天体の配置にもよると思いますが、火星、冥王星のアスペクト、火星、金星のアスペクト、火星、海王星のアスペクト、火星、海王星、太陽のアスペクトなども抽象的な表現をする人が多い気がします。

日本の近代芸術家、岡本太郎氏は、天王星60金星90冥王星。天王星0火星180海王星。

世紀末のスイスの抽象画家パウル・クレーは、火星0海王星180金星、火星0海王星120天王星。木星120金星120天王星。
これらの天体がミスティック・レクタングルなど複数の複合アスペクトを形成しているので天体は独自で影響し合っている感じです。

同じく、世紀末のロシアの抽象画家カンディンスキーは天王星90海王星120太陽、太陽120海王星120火星。


フリージャズの先駆者オーネット・コールマンは、太陽120冥王星90天王星、水星0火星180海王星。

同じく、フリージャズピアニストの山下洋輔氏は、金星180冥王星、金星120火星0土星0天王星120海王星で、このトランスサタニアン2天体含むグランドトラインに、金星180冥王星のカイトが入っています。

山下洋輔氏の水瓶座の金星と獅子座冥王星って「表現」においてはとてつもなく、独自の揺るぎない方針を貫いている感じします!

めちゃくちゃ個人的好みで調べてるので偏りがあるかもしれませんが、気がついたことなので素直に書いています。(*´▽`*)

もちろん、素晴らしい芸術的表現はこのアスペクトばかりとは限らないと思います。

冥王星は火星のオクターブ高い星と言われているくらい、二つの星は、共通点もあり、火星はエネルギーの爆発という点では、アスペクトする惑星によっては、エネルギーを芸術に昇華させる惑星で、ある一定の働きがあるんじゃないのかなという気もしますし、言い方を変えると、太陽サインやアスペクトする惑星やハウスなども関係してくるかもしれませんが、そこの部分の「やりたいこと」を象意的なことも含めて表出させるという惑星ということは確かなんじゃないかなという気がします。

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