【第5話】日本一のスコーンを目指して〜実践編〜
下記の記事の続きでもありますので、ご覧いただいた後にこの記事を読んでもらえるとより分かりやすいと思います
9月も半ばを過ぎ、ようやく朝晩は涼しくなってきました
長い夏も終わりに差し掛かり、焼菓子が美味しい季節到来です!
スコーンをワンオペで年間約7000個
9月は半月で500個(1ヵ月1000個ペース)で売っている焼菓子専門店です
同業者の方、家庭でスコーン作りをする方など、少しでも役立つ情報を発信しています
1.スコーンは売れる
お菓子屋でありながら、スコーンがこんなに需要があり売れるお菓子だとは思っていませんでした
それが1年間販売しての率直な感想です
お客様の感想では
「朝食で温めていただきました、朝から幸せな気持ちになりました」
「おやつで子供といただきました、美味しくて感動しました」
スコーンは朝食でも、おやつでも食べるシーンは結構あるようです
全国でもスコーン専門店があるので、需要があることは納得ですが、クッキーやマドレーヌ、フィナンシェに比べればマイナーな焼菓子ではあると思います
逆にマイナーな焼菓子であったからこそ、本当に美味しいもの、打ち出し方、こだわりをしっかり継続したから売れたのかもしれません
2.季節ごとのバリエーション
一度購入いただいたお客様に継続してリピートしてもらうためには、季節ごとに新しい味を出して、飽きのないように楽しみのしてもらうことが大事
固定客を増やしていきつつ、新規のお客様にもアピール
これを繰り返すことで右肩上がりでお客様も増え、売上も増えていきます
ここでたくさんの種類を考えて、新しい味のスコーンを生み出すことが難しいと感じる方もいると思います
「安心してください」
スコーンは簡単にアレンジができる焼菓子です
サンドする材料がいくらでもあるので、それを使ってしまえばよいのです
「こしあん」「つぶあん」「抹茶あん」「桜餡」
「苺ジャム」「柑橘系ジャム」
「くり」「かぼちゃ」「さつまいも」
「レーズン」「いちじく」「くるみ」
ここで注意点です!!!
焼成後のスコーンをカットして、そこにサンドする場合はあまり気にすることではありませんが・・・
当店のように全国発送で包装して、日持ちがするようにして販売する場合には、材料をサンドしてから焼成した方が良いので
ジャムであれば耐熱性があるものなど、焼いている途中に流れ出ないようにする必要があります
あんこ、ドライフルーツ、ナッツ類は問題ありません
もう1つアドバイスがあります!!!
そもそも生地に混ぜ込めば、流れ出ることもないし、サンドする手間もないのでは?と思いかもしれません
いろいろ試作した結果ですが、生地に混ぜ込むことで味が全体に分散して、サンドするよりもその味の材料を多く使う必要があります
その分材料費がかかってしまうことにもつながります
3.材料へのこだわり
素材にはこだわった方が良いです
小麦粉、砂糖、卵、バター、塩、生クリーム、ヨーグルト
これが当店の基本の材料です
小麦粉は、産地や薄力、中力、強力の違いで特徴を出せるので、いろいろ試してみる価値あり
当店でも未だに時間があれば、配合や種類を変えて試作を行い、もっともっと美味しくできないか追究しています
砂糖もグラニュー糖、きび砂糖、その中でも様々な種類があるので、こだわる要素の1つです
バターはもちろん100%バターを使い、マーガリンなどの植物油脂は使わない方が良いです
食塩も少量使う材料ですが、他の材料の旨みを引き出すので、高価なものを選んでも良いと思います
高価でも使用量が少ないので、それ程原価に影響しません
少しでも参考になりましたら、スキ・コメント・フォローいただけると嬉しいです
同業者同士、厳しいお菓子業界を助け合う世の中にできればと思います