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「猫と紳士のティールーム」に魅せられて、紅茶専門カフェへGO!

毎日、コーヒーを2、3杯飲んでいる。
コーヒーか紅茶かといえば断然コーヒー派で、紅茶は滅多に飲まずに長年過ごしてきたけれど、最近になって突然、美味しい紅茶が飲みたくなった。

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きっかけはこちらの漫画にはまったことである。

寂れた商店街の片隅で営業している紅茶専門喫茶店、CAMELLIA TEA ROOM。

紅茶をこよなく愛する店主の瀧さんは52歳の独身男性。超絶イケメンであると同時に極度の人見知りで、客とまともに目を合わせられないほど。

それでいて紅茶について質問されたら、突然興奮して人が変わったようにベラベラ喋りまくり、客を唖然とさせてしまう。

瀧さんが暴走するたび、愛猫のキームン君が「いい加減にせい!」とシャーっと飛びかかって止めに入るのが面白い。

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そんな瀧さんが、客の要望を聞き、心身のお疲れ具合も考慮して、それぞれにぴったり合う紅茶を無料サービスのケーキと共に出してくれる。

客は皆、絶品の紅茶とスイーツと瀧さんの心遣いに癒されて、心安らぐひとときを過ごし、満足して帰っていく。

読み進めるにつれて瀧さんの兄や姪も登場し、謎めいた彼のバックグランドが少しずつ明らかになっていく。
現在第4巻まで出ていて、今後の展開が楽しみだ。

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読みながらふと、紅茶専門店へ行ってみようと思い立った。
お店をいろいろ検索した結果、表参道の「CHAVATY」に決定した。

紅茶専門店といえばシャンデリアが煌々と輝き、マダムな花柄模様のティーセットが並んだコンサバでトラディショナルなイメージがあったが(昭和的イメージ笑)、こちらのお店はシックで現代的な雰囲気。

スコーンと紅茶のセットを頼んだ。1,430円。
スコーン:プレーンと宇治抹茶。
スプレッド:塩バターホイップ味とピスタチオ味。
紅茶:漫画の中で印象に残ったウバストレートティー。

先に紅茶が運ばれてきた。

深い色合いにまじまじと見入る。

ワクワクしながら香りを嗅ぎ、一口飲んでみる。
独特な苦みがあって、スーッとする感じ。これまで飲んだことのない新鮮な感覚だ。

ボキャブラリーと表現力がなさすぎてうまく説明できないので、漫画から引用してみる。

客の脳内感想
「苦みと渋みと爽やかさと木のような深い香りと花のような甘みもあって…
コーヒーと比べると口当たりは軽い。なのにじわっと苦くて飲みごたえのあるボディも感じる…」

第4巻第15話「ウヴァとティラミス」16ページ

そうそう、まさに「木のような深い香りと花のような甘み」があるのだ。
(漫画の表現に思いきり乗っかる笑)

さらに瀧さんの解説を聞いてみよう。

「ウヴァは他の茶葉にはないサリチル酸メチルの薬っぽい香りが特徴なんです」

「ウヴァに含まれるサリチル酸メチルの胸が軽くなるような爽やかな香りは、苦みや渋みと共にチョコレートなどの油分の多い甘みと相性が良く…(中略)…鼻腔に広がるバラの様な残り香も素晴らしくて…(以下略)」

同上、20、22ページ

なるほど。たしかに薬っぽい香りがするけど、それが全然嫌じゃなくて、チョコレート系以外のスイーツにもぴったり合いそう。

スコーンが到着。

あの定番のクロテッドクリームを山盛り塗ったスコーンを食べたいと思って来店したのだが、このお店はクロテッドクリームはなくて、今回は3種の中から選んだ塩クリームホイップとピスタチオクリームだ。

さて、どんなお味か。
スコーンはサクサクとしっとりの中間ぐらいで、塩クリームホイップがとても美味しい。ピスタチオクリームもピスタチオの粒がしっかり入っていて、甘くていい感じ。

至福の時間。

◆◆◆

朝10時半頃に来店し、ゆっくり時間をかけて味わいながら、漫画を読んだり書き物をしたりして贅沢な時間を過ごした。

12時頃には外に行列ができていたので、店を出て次なる目的地、原宿へと向かった。

これから紅茶も生活に取り入れて、日常をマダム気分で優雅に過ごすことにしよう。

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